9Dec

『轻小说・三秋缒』我曾打着电话的那个地方(八)

时间: 2015-12-9 分类: 我曾打着电话的那个地方 作者: kk

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これじゃあまるでアンデルセンの『人魚姫』そのものじゃないか、と僕は思った。初鹿野に愛されたくて命を懸けてまで痣を消したのに、窮地にある彼女を救おうとしたらその手柄を別の男に横取りされてしまった。それは王子に愛されたくて命を懸けてまで人間の姿を得たのに、王子の窮地を救った手柄を別の女に横取りされてしまった人魚姫の運命と多くの点で重なっていた。

しかし、檜原を責めることはできなかった。彼は自分から初鹿野を誘惑したわけではない。ただ自分と同じように星に興味がある女の子に好感を抱き、彼女の要求に親切に応えてあげているだけだ。

また、この天体観望がきっかけとなって、僕と檜原は中学当時のような心地よい関係を取り戻していた。悔しいが、僕は檜原という男のことを気に入っているようだった。結局のところ、僕のことを一番わかっているのは檜原で、檜原のことを一番わかっているのは僕なのだ。彼を憎むのは難しかった。そもそも本来結びつかないはずの二人を結びつけてしまったのは他でもないこの僕だ。これは自分で蒔いた種なのだ。

这不完全就是安徒生《海的女儿》的故事吗,我想。想让初鹿野爱上自己,拼死消去了那颗痣,把她从困境中拯救出来的功绩却被别的男人横空夺去。那和“想让王子爱上自己,奋不顾身获得了人类的形态,把王子从窘境中解救出的功劳却被别的女人夺走”的小美人鱼的命运重合了很多地方。

可是也不能去责怪桧原。他本身并没有打算去诱惑初鹿野。只是抱着对跟自己同样对星星感兴趣的女孩子的好感,好心地满足她的要求而已。

而且,以这次的天体观测为契机,我跟桧原找回了像中学时那样的愉快的关系。虽然懊恼,我对桧原这个男人似乎确实很中意。归根结底,最懂我的人是桧原,最明白他的人是我。要去讨厌他很难。再说把这本该毫无关联的两人搭上关系的不是别人正是我自己。这就是作茧自缚。

 

初鹿野を取り返したいのは山々だったが、熱心に檜原の話を聞く初鹿野の姿を見ていると、自分はただの邪魔者でしかないように思えた。今さら二人を無理に引き離そうとしたところで、初鹿野が悲しむだけだろう。僕は毎日のように図書館に通い、少しでも檜原の天文知識に追いつこうとしたが、付け焼き刃の勉強ではどうにもならず、むしろ勉強すればするほど檜原の知識量の凄まじさを思い知らされることになった。

せめての幸は、檜原が初鹿野ではなく千草の方に惹かれていることだったが、それを幸いと思ってしまう自分が情けなくて仕方なかった。千草が檜原のことを好きになってくれれば都合がいいのだが――と心のどこかで願っている自分に気づいたときは、恥ずかしさのあまり今すぐ消えてしまいたくなった。

很想重新夺回初鹿野,但是看到初鹿野热切地听着桧原讲的话的样子,我感觉自己只是个妨碍者而已。到了现在这个地步再去把他们两人强行分开,只会让初鹿野难过吧。我几乎每天都去图书馆,就算只有一点点,也想去赶上桧原的天文知识水平。可是只靠临阵磨枪的学习根本做不到,不如说学习得越多越会痛感桧原知识量的可怖。

不幸中的万幸是,桧原并没有被初鹿野吸引到而是倾心于千草。对把这个当作万幸的自己感到可悲得要命。要是千草能够喜欢上桧原就好了——发现自己心底某处在这样期待着的时候,感觉太过惭愧都想立马消失掉了。

 

屋上にいる四人の中で、僕の頭の中がもっともどす黒く汚れていた。せっかく人並みの容姿を得られたと思ったら、今度は心の方が人並み外れて醜くなってしまったみたいだった。痣のある頃は、こんなことはなかった。自分でも何かが手に入れられるかもしれないと思った瞬間に欲が生まれ、その欲が僕の心をかき乱したのだ。

千草と並んで座り、彼女の用意してくれたアイスティーを啜りながら、僕は望遠鏡を挟んで肩を寄せ合っている初鹿野と檜原を見て深い溜め息をついた。

在屋顶的四个人之中,我是脑袋里的想法最污浊肮脏的一个。想着好不容易获得了常人的样貌,这回似乎在思想这一面丑陋到脱离常人了。在还有痣的时候,没有过这样的事。想到“就算是自己这样,说不定也能把什么据为己有”的瞬间就萌生了欲望,正是那些欲望搅乱了我的心。

跟千草并排坐着,我一边喝着她准备好的冰红茶,一边看着隔着望远镜凑得很近的初鹿野和桧原,深深地叹了口气。

 

「上手くいかないものですね」隣の千草が僕の心情を察したようにいった。

「ああ。上手くいかない」と僕はうわごとのように千草の言葉を繰り返した。

「何もかもが、微妙に食い違っちゃってるんですね。機械じかけの神様でもいればよかったんですけど」

「そうだな。矢印の方向を二つばかり弄ってもらいたかった」

「二つ?」

檜原から自分に向けられている矢印に無自覚な千草は小首を傾げた。

“进展不怎么顺利呢。”旁边的千草仿佛察觉到我的心情,说道。

“嗯。不怎么顺利。”我呓语般重复了一遍她的话。

“这也是那也是,全都微妙地不那么顺利啊。要是有什么机械装置之神※在就好了。”

“是啊。想让他把箭头全都弄成双向的来着。”

“双向?”

没察觉到从桧原指向自己的箭头的千草微微歪了歪头。

※ 机械装置之神(Deus ex machina):古希腊惯用的戏剧手法,“剧情太过错综复杂陷入僵局的时候,出现持有绝对力量的神来解决混乱”这样的故事收尾方法。

 

「どうしてこんなことになったんだろう?」と僕はひとりごちた。

「……深町くんはお気に召さないようですけど、私、この関係が好きですよ」と千草がそれに応えた。「もちろん、深町くんと一緒にいられるから、というのが一番の理由ですけど。でも、それだけじゃありません。なんというか、この四人でいると、自然体でいられるんです」

僕はしばらく考えてからいった。「ああ。あまり認めたくないけれど、それについては僕も同感だ」

「そうでしょう?」千草は目を細めた。「いつまで続くかわかりませんけど、私はこの時間を愛してます。できるだけ長く続けばいいなあ、と願ってます。……もちろん、深町くんが私を選んでくれるというなら話は別ですけどね」

千草がそうやって好意を表明してくれるたびに、僕の胸はじくじくと疼いた。彼女の気持ちに正面から向き合えないというのもあるが、それ以上に、彼女が恋をしている僕の姿は本来のものではなく、ある意味で僕は彼女を騙し続けているのだということへの罪悪感からくる疼きだった。

“怎么会变成现在这副样子的呢?”我自言自语道。

“……你好像不是很满意的样子,但是我喜欢现在这样的关系哦。”千草回应道。“当然能和你在一起是最大的理由。但是不止是这样。怎么说呢,这样四个人待在一起,可以自然地放松下来。”

我稍稍想了一下说。“啊。不是很想承认,但是就这一点我也有同感。”

“对吧?”千草眯起眼睛。“我很喜欢这样的时间,虽然不知道会持续到什么时候。‘能尽量长久些就好了’,这样期盼着。……当然要是深町你选择了我,那就是别的情况啦。”

每当千草这样明确表示出好感,我的胸口就会一阵一阵地发痛。有不能正面面对她的感情的原因,在那之上,还有“她喜欢的并不是我本来的面目,某种意义上我一直在欺骗着她”这样的罪恶感带来的痛楚。

 

「なあ、荻上」

堪え切れなくなって、僕は遠回しに訊いた。あるいは告白した。

「荻上が今目にしている僕の姿が、実は偽りの姿だったとしたらどうする? たとえば、僕の顔が本当はもっと醜くて正視に堪えないようなものだったとして、それでも今みたいな関係になれていたと思うか?」

千草はきょとんとした顔で首を傾げた。

“呐,荻上。”

我没忍住,拐弯抹角地问她。或者说是坦白了。

“要是荻上你现在看到的我的样子,实际上不是真实的我的样子的话会怎么办? 比如说,我的脸其实是更加丑陋的、不能直视的样子的话,你觉得我们还会是这样的关系吗?”

千草的表情愣住了,歪了歪头。

 

「ああ、もしかして、痣のことをいっているんですか?」と彼女はこともなげにいった。「あれくらいで嫌いになるなら、最初から好きになりませんよ。むしろ、痣があった頃の深町くんに戻ってくれた方が、競争相手が減って助かりますね」

僕が驚いて二の句を継げずにいるのを見て、千草はおかしそうに笑った。

「私がその程度のことも知らないと思っていたんですか? いっておきますけれど、深町くんが初鹿野さんのことを知りたいと思うくらいには、私も深町くんのことを知りたいと思ってるんですよ」

「……つくづく、自分の考えの浅さにうんざりするよ」

僕は両手を床について空を仰いだ。

“啊,难道说的是痣的事情吗?”她平淡地说道。“要是因为那点事情就讨厌你的话,一开始就不会喜欢上你了。不如说,要是能回到你还有痣的时候,竞争对手可以少些,那样倒更省事呢。”

看到我惊讶到说不出话的样子,千草不禁失笑。

“觉得我连那点事都不知道吗? 话说在前面,你有多想知道有关初鹿野的事情,我就也有多想知道关于你的事情喔。”

“……真是受够了自己这么肤浅的思考了啊。”

我两手撑在地上仰望着天空。

 

 

千草はそれに気づいていたし、僕も薄々勘づいていた。この時間は、そう長くは続かない。遠くない将来、必ず破綻する、と。

八月七日は新月だった。双眼鏡を夜空に向けると、ベガとアルタイルの間を流れる天の川の中に星団や星雲が散らばっている様子が観察できた。

八月十二日の夜、僕たちは望遠鏡も双眼鏡も持たずに町で一番高い丘に登り、道路に寝そべってペルセウス座流星群を見た。生活指導主任の遠藤が見逃すなといっていた、あの流星群だ。一九九一年から一九九四年にかけて、母天体であるスイフト・タットル彗星の回帰の影響により、ペルセウス座流星群は平年の出現量を遥かに上回る大出現を記録していた。この年も、極大を迎える十二日の夜には一時間あたり平均して五十以上の流れ星が観測できた。人によっては一生分を合わせてもこれだけの流れ星を見ることはないのではないか、と僕は思った。初鹿野が無邪気な笑顔で夜空を眺めていたことが強く印象に残っている。僕はそれを、彼女が快方に向かっている証だと思っていた。

千草已经注意到了,我也隐隐约约感觉到。这样的时间不会持续太久。在不远的将来一定会结束。

八月七号是新月。把双筒望远镜对准夜空,可以观察到流淌在织女星和牛郎星之间的银河里散落着星团和星云的样子。

八月十二号的晚上,我们没有拿天文望远镜也没有拿双筒望远镜,登上镇里最高的小山,躺在路上看英仙座流星雨。生活指导主任远藤说过“不要错过”的那场流星雨。一九九一年至一九九四年,由于母彗星斯威夫特-塔特尔彗星回归的影响,英仙座流星雨流星量远大于常年被记载下来。这年,迎接极大时的十二号的夜晚,平均每小时可观测到五十颗以上的流星。我想,有的人把一生看到的所有流星加起来也不一定比得上这一次吧。初鹿野带着无邪的笑容眺望夜空的样子深深地留在我的脑海里。我把那认作她在渐渐好转的证据。

 

八月十三日は雨が降り、僕たちは久しぶりに一人の夜を過ごした。

八月十四日には、前日以上の雨が降った。

八月十五日、初鹿野は人知れず海に飛び込んだ。

そのようにして、僕たち四人の短い交友関係は終わりを告げた。

八月十三号下了雨,我们久违地度过了一个人的夜晚。

八月十四号,下了比前一天更多的雨。

八月十五号,初鹿野偷偷地跳入了海里。

就那样,我们四个人短暂的朋友关系宣告终了。

 


kk:第七章结束。撒花*★,°*:.☆\( ̄▽ ̄)/$:*.°★*

接下来除了第十章都没有这么长辣。

 

像深町一样狠狠地补充了天文姿势 简直酸爽。

 

半夜回复的家伙们好好睡觉啊(ノ’口’)ノ

 

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Comments

目前有 4 条精彩评论

  1. 777
    777 发表于: 2015年12月10日 03:47:01

    诶!!!初鹿野跳海是怎么回事啊!剧情怎么突然逆转了啊('°∀°';)

    • CyclizePei
      CyclizePei 发表于: 2015年12月10日 12:12:28

      我开始看不懂了

  2. 醬油Project
    醬油Project 发表于: 2015年12月11日 01:23:08

    为什么会跳海啊…搞不懂

  3. 炤炤穆穆
    炤炤穆穆 发表于: 2016年2月21日 07:37:56

    我看着你,你看着他,他看着她,她看着我。

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