16Dec

『轻小说・三秋缒』我曾打着电话的那个地方(十五)

时间: 2015-12-16 分类: 我曾打着电话的那个地方 作者: kk

TAGS:

语言:   大陆 港澳 台湾

上一章 目录 下一章

 

次第に僕らは手品を間に挟まなくとも自然に会話を交わせるようになった。そのほとんどはご飯がおいしかったとか看護師の包帯の巻き方が気に入らないとかいった他愛のない話だった。

一度だけ、女の子は僕の痣を話題にあげた。

「その痣、中々治りませんね」

「ああ、これか」僕は痣のある部分に軽く手を触れた。「これは生まれたときからあるんだ。怪我じゃないよ」

「へえ、生まれつきなんですか……」彼女は不思議そうに僕の痣を眺めた。「痛みとか痒みとか、そういうのはないんですね?」

「ああ。まったくないよ」

「よかった」と彼女はほっとしたように微笑んだ。

慢慢地我们之间即使没有魔术也能自然地交谈起来了。对话里基本都在闲扯饭很好吃啊、不满意护士包扎绷带的方式啦这种无聊的事情。

只有一次,女孩提起了我的痣。

“那块淤青,一直都没好起来啊。”

“啊,这个吗。”我轻轻地用手碰了碰有痣的地方。“这个从出生时就有了。不是受伤了喔。”

“诶,是天生的啊……”她惊异地端详着我的痣。“痛或者痒之类的感觉,都不会有吗?”

“嗯。一点都没有哦。”

“太好啦。”她放心地微笑了起来。

 

それから——一度だけ、彼女が弱音を吐いたことがあった。

「あなたは、一生車椅子で生活することになったらどうします?」

手品を終え道具を片づけて自分のベッドに戻ろうとする僕に、彼女は訊いた。

僕は窓枠に摑まって立ち止まり、しばらく彼女のいったことについて思いを巡らせた。

「わからない。考えたこともなかった。どうしてそんなことを?」

女の子はうつむいてうつろな笑みを浮かべた。「私が、そうなるかもしれないからです」

「医者に、そういわれたのか?」

「ええ。そうなる可能性もゼロではないと、だいぶ前にいわれました。少なくともちょっとした神経麻痺は残るだろう、って」

然后——只有这一次,她说了泄气的话。

“要是一辈子都要坐在轮椅上生活的话,你会怎么办呢?”

她向表演完魔术收拾好道具,正要回到自己床上的我问道。

我抓住窗沿站住,稍稍思考了一下她的话。

“不知道,想都没想过。为什么这么问?”

女孩垂下头露出虚浮的笑容。“因为我,也许会变成那样。”

“医生那样说了吗?”

“嗯。‘那样的可能也不是没有’,很久以前被告知了。‘至少会留下一些神经麻痹的后遗症的吧’,这样。”

 

僕は長い間考え込んでから答えた。

「僕だったら、大泣きするんじゃないかな。何日も何日も泣き続けて、母さんや看護婦さんや君に思いっ切り八つ当たりしたりわがままをいったりする。一生歩けなくなるなら、それくらいしたって許されると思うから」

女の子は「そうですね」といって何度も繰り返し頷いた。まるで一度頷くごとに納得の度合いを深めていくように。そしてふと思い立ったように顔を上げ、僕の袖を引いてベッドに座らせた。ギプスで覆われた脚を両手で持ち上げもどかしそうに姿勢を微調整した彼女は、そっと背後から僕に抱きつき、額を僕の背中に埋めて泣いた。

それが彼女の“わがまま”だということは、当時の僕にもなんとなくわかった。だから何もいわずそれを受け入れた。彼女は長い間泣いていた。体中の水分を出し尽くそうとしているみたいだった。まだ十歳にも満たなかった僕は、彼女にどんな言葉をかけてやればいいかわからなくてずっと黙り込んでいた。十六歳になった今でも、僕はそのときかけてやるべきだった言葉を思いつけずにいる。

我深思了很久,回答道。

“要是我的话,会大哭一场的吧。连着哭很多天,拿妈妈、护士还有你狠狠地撒气,还要说很多任性的话。因为我想,要是一辈子都不能再走路了的话,做这些事也是可以原谅的吧。”

女孩说“是啊”,不知反复点了多少下头。仿佛每点一次头,同意的程度就会加深一些一样。然后好像突然想起了什么一般抬起头,拉拉我的袖子,让我坐到床上。把打着石膏的脚举起来都慢悠悠地,稍稍调整好姿势的她,悄悄地从背后搂住我,把额头深深地抵在我的背后,哭了起来。

那就是她的“任性”这回事,当时的我也多少明白了一些。所以什么也没有说,默默接受了。她哭了很久,像是要排尽体内所有的水分一样。还没满十岁的我,不知道该同她说些什么,只能一直沉默着。就算现在已经十六岁了,我仍没能想到那时该向她说的话是什么。

 

 

僕が退院するとき、女の子は「脚が治ったら会いにいきますから」といって、僕の住所と電話番号を聞き出した。僕も彼女の住所や電話番号を知りたかったが、向こうから電話がかかってきたらそのときに聞き出せばいいかと思った。そしてそれまでに色々な手品を覚えておかなくては、とも思った。

小学三年生の頃の僕は、今の僕とは比べものにならないほど楽天的だったのだ。

退院から一ヶ月、二ヶ月と経っても、一向に女の子からの連絡はなかった。半年が過ぎても、電話の一本すらこなかった。

一年が過ぎた頃、もう二度と彼女には会えないのだろうな、と僕は悟った。あの子が僕との約束を破るわけがない。つまり、彼女の脚は治らなかったのだ。

次第に、僕はその女の子のことを忘れていった。僕の中で、彼女の存在感は日に日に薄れていき、大きな病院の前を通りかかったときに「そういえば、あんな子がいたな」と思い出す程度になった。やがてそれすらなくなり、顔も名前も忘れ、僕が彼女と過ごした短い夏の思い出は記憶の奥底に埋もれてしまった。

我出院的时候,女孩说,“腿要是治好了的话会去找你的”,要走了我的住址和电话。我也想知道她的住址和电话,但是又想,等到她打来电话的时候再问就行了吧。还想到,在那之前要记住很多魔术才行。

毕竟小学三年级时的我,乐观得跟现在的我根本不能比。

出院之后一个月、两个月过去了,那个女孩却杳无音信。过了半年多,也没有打来过一通电话。

过了一年多的时候,我觉悟到,大概是再也见不到她了吧。她是不会违背和我的约定的。也就是说,她的腿一直没有痊愈。

渐渐地,我开始忘记那个女孩了。在我心里,她的存在感一天天地淡了下去,变成只有在恰好路过大型医院的时候才会想起“说起来,有那么一个女孩啊”的程度了。不久连那都没有了,忘掉了她的相貌跟名字,我跟她一起度过的短暂夏天的回忆被埋进了记忆的深处。

 

     *

 

あの日自転車で下った海に続く坂道を、今僕は車椅子を押して下っていた。道沿いの錆びたガードレールはあちこちが蔦で覆われていた。両脇の防風林では何千匹という蝉が鳴いていて、巨大な発条式のおもちゃの中にいるみたいな喧しさだった。

「僕が退院した後、荻上はすぐに退院したのか?」と僕は訊いた。

「すぐに、とはいきませんでしたね」千草は振り向かず、遠く見える海に視線を固定したままいった。「私が小学校に戻ったのは、深町くんの退院のおよそ半年後です。そしてその頃には、クラスメイトは私のことなんてすっかり忘れていました。あれくらいの子供にとって、一人の女の子の存在を忘れ去るには半年もあれば十分なんです。もともと私の存在感が薄かった、というのもありますけれど」

现在我正推着轮椅,下着那天骑着自行车下的、连着海边的坡。路边生锈了的护栏上,到处都有爬山虎覆着。两侧的防风林里有几千只蝉在叫,有一种在巨大的发条玩具中的喧嚣感。

“我出院后,荻上你马上就出院了吗?”我问道。

“倒是没有‘马上’那么快。”千草没有回头,视线还是定在远处的海上,说道。“我回到小学,是在你出院差不多半年后左右。然而那个时候,班上的同学已经把我这个人忘得一干二净了。对那么大的小孩来说,要忘掉一个女孩子,半年已经很足够了。况且本来我的存在感就很弱。”

 

「かといって、転校生のように関心を抱かれるわけでもない」

「ええ、まさにその通りです」千草は弱々しく微笑んだ。「車椅子生活が始まってからというもの、私の交友範囲はどんどん狭まっていきました。障がい者として差別された、というわけではなりません。幸い參葉小学校ではその手の教育が行き届いていたんです。……でも、いくら差別がないといっても、結局のところ私が歩けないという事実に変わりはありません。人は私と一緒にいると様々な行動を制限されることになります。活動的な遊びをするわけにはいかなくなりますし、ちょっとした段差に出くわすたびに私の乗った車椅子を持ち上げなければなりません。彼女らは私を嫌ってはいませんでしたが、私と行動する際につきまとう不自由さを心底から嫌っていました。皆、最初は物珍しがって車椅子を押したがり、障がい者の面倒を見てやっている自分に陶酔するのですが、一週間も経つと面倒が勝るようになって、あからさまに私を避けるようになるんです。自然と、人々は私から離れて行きました」

その過程は容易に想像できた。僕の中学にも車椅子の女の子がいたが、やはり彼女も嫌われているわけではないのに避けられており、いつも教室の隅で文化部の物静かな女の子たちのグループに加わって必死に話を合わせていたことを思い出す。

“可是又不会像转学生那样会受到关注。”

“嗯,就是那样。”她虚弱地微微笑着。“自从开始了轮椅生活,我的交际范围就不断缩小起来。要说被当做残疾人差别对待倒也不是。多亏参叶小学把那方面的教育也有细致做到。……可是,不管再怎么说没有歧视,我不能走路这个事实终究没有改变。跟我一起的话,别人的活动就会受到各种限制。没法去做运动型的游戏,稍微遇到一点台阶就必须要把我坐着的轮椅抬起来。她们没有讨厌我,却打心底厌烦跟我一起行动时会遇到的不便。大家一开始会觉得稀罕想来推轮椅,陶醉于照顾残疾人的自己,可是过了一周就会被麻烦打败,露骨地开始避开我。自然而然,大家都远离了我。”

这个过程很好想象。想起我读的中学也有坐轮椅的女孩,确实明明没有被讨厌却一直被避开,一直在教室角落,为了加入文化部安静的女孩子们的小团体,拼命应和着她们的谈话的样子。

 

「以前、中学時代の私を『誰にでも好かれるけれど、誰にとっての一番にもなれない』などと表現しましたが、あれは真っ赤な嘘なんです。普通の人間だと思われたくて、ついあんな嘘をつきました。本当の私は、誰にでも好かれるどころか、どこにいても疎まれる存在でした。私はここにいてはいけない人間だろうな、と一日に何百回も思いました。そういうとき私はよく、顔に大きな痣のある男の子と過ごした日々に思いを馳せ、心の慰めとしました。それは私にとって、幸せの象徴だったんです。どんな不自由の中でも素敵な思い出は得られるという、たった一つの証拠でした。そしてだからこそ、深町くんと連絡を取るわけにはいかなかったんです。もし深町くんが私を拒んだら、たった一つの拠りどころさえ消えてしまうことになるから。……けれども、美渚第一高校に入学後、私はクラス名簿の中にその名前を発見します」

千草は身を捩って振り返り、僕の顔を見つめた。

“以前,我把中学时的我描述成‘可以被每个人喜欢,但是变不成哪个人最亲近的人’之类的样子,那是彻头彻尾的谎话。想被当成一个普通人,所以无意中说了那样的谎。真正的我,别说是被谁喜欢了,是到哪里都会被疏远的人。‘我是个不该在这里的人吧’,每天都会这样想几百遍。那个时候我经常回想起,跟脸上有一块很大的痣的男孩子一起度过的那些天,当作内心的慰藉。那对我来说,是幸福的象征。是‘不论在怎样的不便中也能获得美好的回忆’这个想法仅有的证据。正因如此,不能去跟你联系。因为万一你拒绝了我,那仅有的依靠也会消失掉。……可是,在美渚第一高中入学之后,我在班级点名册里发现了那个名字。”

千草扭过身体,回头凝视我的脸。

 

「確かにそこには、『深町陽介』の名前がありました。嬉しくなかったといえば、嘘になります。初恋の男の子と同じ教室で高校生活を送れるなんて、夢のようでした。ですがそれ以上に、私は深町くんと再会を恐れていました。今の私を、深町くんがあの頃と同じように受け入れてくれるとは限りません。仮に昔のような親しい間柄に戻れたとしても、それ以上の関係の発展は望めそうにありませんでした。十六歳の男の子にとって、車椅子に乗った女の子というのは、恋人にする上で色々と不都合がありますから」

彼女は再び視線を前方に戻し、片手で自分の脚を撫でた。

「この脚さえ動けば、と思いました。自由に走り回れなくてもいいから、せめて、誰かと並んで歩けるくらいに動いてくれれば。私だって、人並みに恋をしてみたかったんです。……それから三ヶ月後、私は放課後の学校で公衆電話のベルの音を聞きました。ちょうど、五十日前のことです」

“那里确实写着‘深町阳介’这个名字。要说不开心那是骗人的。跟初恋的男孩在同一个教室一起度过高中生活什么的,就跟做梦一样。但比那更深的是,我对与你重逢的不安和恐惧。你不见得会像那个时候一样接受我。而且就算能恢复到之前那样亲近的关系,也不可能期望去发展到那以上了。因为对于十六岁的男生,坐在轮椅上的女孩,作为恋人在各种方面都不合适。”

她再次把视线投向前方,用一只手轻抚自己的脚。

“‘只要这只脚能动起来’,我这样想。不能肆意地奔跑也没关系,至少,能跟谁一起并肩而行就好。就算是我,也是想试着跟常人一样恋爱的啊。……然后三个月后,在放学后的学校里,我听到了公共电话的铃声。刚好是五十天前的事情。”

 

下り坂が終わり、両脇の防風林が途絶え、陽光にからめく巨大な海が姿を現した。防波堤をうろついていたカモメは、僕たちが近づいてくるのを見るとばたばたと慌ただしく飛び去っていった。

「私が突然自分の足で歩けるようになったことに驚いたのは、医師と家族だけでした。それ以外の人間からは、『ああ、ようやく怪我が治ったんだ』程度の反応しかありませんでした。本人にとっては一生ものの悩みでも、周りからすればその程度なんですよね。……そして、七年振りに再会した深町くんは、私のことを忘れてしまっているみたいでした。もちろん、『あのとき病室が一緒だった女の子だよ』といえばすぐにでも思い出してくれたんでしょうけど、私はあえてそうしませんでした。どうせなら、一からやり直そうと思ったんです。これまでの惨めな自分を忘れて、一人の平凡な女の子として」

防波堤の先端までくると、僕たちはしばらく無言で波の音に聴き入った。海の向こうには、空のてっぺんまで届いてしまいそうなほど分厚い入道雲が浮かんでいた。

下坡到了最后,两侧的防风林戛然终止,阳光下熠熠闪光的、辽阔的海现出了身影。徘徊在防波堤上的海鸥看到我们接近,慌慌张张地拍拍翅膀飞走了。

“对我突然可以靠自己的脚走路感到震惊的,只有医生和家人。其他的人只有‘噢,伤终于治好了啊’这点反应。就算对当事人来说是一生的烦恼,在旁观者看来不过就是那点程度而已吧。……然后,七年后重逢的你似乎已经忘掉了我。当然,要是说‘我是那时跟你住同个病房的女孩哦’的话,马上就会想起的吧,可是我刻意没有那样说。想着索性就从头开始吧。忘掉至今为止悲惨的自己,当一个平凡的女孩。”

到了防波堤的尽头,我们无言地倾听片刻海浪的声音。在海的那边飘着积雨云,仿佛够到天空的顶点那般厚实。

 

「ねえ、深町くん」と千草が口を開いた。「もしあの日、隣の席になった私が、車椅子に乗った女の子だったら、こんな風に仲よくはなれなかったと思いますか?」

「いや」僕は首を振った。「並んで歩く代わりに、今日みたいに、僕が君の車椅子を押して歩く。それだけの違いだったと思う」

千草は嬉しそうに笑った。

「……ひょっとしたら、私は、賭けなんかに乗らず、ただ素直に『あのときの病室の女の子です』といえばよかったのかもしれませんね」

「そうかもしれない」と僕は頷いた。

「でもそうしたら、私は深町くんと一緒に町を駆け回ったりプールに忍び込んだりできなかったわけですから、やっぱり賭けに乗って正解だったかもしれませんね」そういうと、彼女は両手を組んで伸びをした。「……でも、夏祭りには出たかったなあ。せっかく深町くんと朗読の練習とかしたのに」

“呐,深町。”千草开口说道。“要是那天,在你旁边座位的我,是一个坐着轮椅的女孩,你会不会觉得变不到像现在这样要好了?”

“不,”我摇摇头,“代替并肩而行,我会像今天这样,推着你的轮椅一起走。我觉得只会有这点区别。”

千草看起来很开心地笑了。

“……说不定,我不去打这个赌,也许只要诚实地说‘我是那时病房里的女孩’就好了。”

“也许是那样。”我点点头。

“不过要是那样,我就肯定不能和你一起在街上到处乱跑、一起偷偷潜入泳池了,所以果然大概打这个赌才是正确的选择吧。”说着,她叉握起双手伸了个懒腰。“……可是,还是想参加夏祭啊。难得跟你一起练习朗诵了来着。”

 

それから千草は思い出したようにポケットを探り、僕に手紙を差し出した。

「ここに、深町くんの知りたかったことが書いてあります。後で読んでください」

僕は礼をいい、手紙をポケットにしまった。

その後、僕たちはこの夏に起きたあれこれについてぽつぽつと語った。登校初日から眠っていた僕を千草が起こしてくれたこと。校内を案内してもらったこと。生まれてから一度もカップラーメンを食べたことがないという千草にそれを食べさせたこと。悪人になるべく一緒に色んな悪事を働いたこと。裸でプールを泳ぎ回ったこと。深夜に家を抜け出して、四人で数え切れないほどの彗星を見たこと。

然后千草好像想起了什么一般摸了摸口袋,递给我一封信。

“这里写着你想知道的事情。请等下再看。”

我道了谢,把信收进口袋里。

那之后,我们零零碎碎地聊了这个夏天里的种种事情。千夏把从开学第一天起就在睡觉的我叫起的事。给我指引校内的事。让从出生起一次碗面都没吃过的千草吃泡面的事。一起对坏人做尽各种坏事的事。脱掉衣服在泳池里游来游去的事。半夜偷偷溜出家门,四个人一起看多到数不清的彗星的事。

 

話も尽きかけた頃、ふと千草が空を見上げて、「深町くん、あれ」と真上を指さした。

白い飛行機雲が、一直線に空に伸びていた。

僕たちは長い間それを見とれていた。

话也快说完了的时候,千草突然抬起头看向天空,指着正上方说道,“深町,那个。”

一条白色的飞机尾迹,笔直地展在天空。

我们久久出神地望着它。

 

 

視線を戻したときには、千草の姿は消えていた。

持ち主を失った車椅子だけが、そこに残されていた。

足下に目をやると、防波堤に打ちくける波から生じた白いあぶくが海面に浮かんでいた。

僕は防波堤の縁に座り、あぶくが音もなく海に消えていくのをじっと見つめていた。

いずれ僕も彼女と同じ道を辿るのだろう、と僕は思った。

把视线转回的时候,千草的身影已经消失了。

只有失去了主人的轮椅留在原地。

视线投向脚边,看到海浪拍打在防波堤生出的白色泡沫浮在海面上。

我坐在防波堤岸,注视着泡沫无声地消失在海中。

不久之后我就会重蹈她的覆辙的吧,我想。

 


kk:那下卷就这样继续更下去

有空会把上卷也翻一点,但不要太期待进度

就当是台版出来之前的一丢丢点心吧<(=~~▽~)彡_☆

 

今天稍微多更一点,把第八章结束掉

明天照旧1500 o(`ω´ )o

 

上一章 目录 下一章

 

没看够?点击查看更多中短篇故事长篇故事


↓喜欢我们的文章请您与朋友分享


kk

本文作者:

我要投稿

相关文章:

Comments

目前有 7 条精彩评论

  1. CyclizePei
    CyclizePei 发表于: 2015年12月16日 23:21:20

    千草是投海了么。。。。不要啊

  2. 醬油Project
    醬油Project 发表于: 2015年12月17日 03:38:56

    千草跳海了吗?别这样…真的受不住!初鹿野也就算了,千草也跟着跳了也太……

  3. 777
    777 发表于: 2015年12月17日 10:04:40

    呜啊……肯定会有转机吧!

  4. 脑残粉
    脑残粉 发表于: 2015年12月17日 11:45:11

    是被电话中的人夺走了,还是投海了呢…
    前者的话,感情上比较好受一点

  5. kk
    kk 发表于: 2015年12月17日 12:55:20

    突然感觉大家是不是木有看到(十)反白的那部分?
    当时是怕有剧透(?)反白了,现在感觉没有看到反而会有问题(゚ロ゚;)
    稍微粘一下。

    “深町在一个公共电话亭接到一通来自一个陌生女人的电话,
    她提议要和深町打赌,期限是五十天(七月十三日-八月三十一日)
    若在期限内能与初鹿野两情相悦,那么就算深町赢
    开始的标志是,深町脸上痣的消失、与初鹿野的再会
    (他与初鹿野的再会,就是上面说到的目睹初鹿野自杀未遂的场面。)

    女人一开始没有讲,开始之后才说明的是,参加费和深町的筹码
    参加费:一点点的灵魂
    筹码:没有详细说明,提示是安徒生《海的女儿》的故事。
       深町马上反应过来,是自己的存在。
       失败的话,自己就会消失。”

    就这样来说的话……我是觉得是被电话里的女人变成泡沫了,而不是投海去(´Д⊂
    但是每翻一点都会突然转折一下,也不能确定……

    • 脑残粉
      脑残粉 发表于: 2015年12月18日 01:03:39

      留给读者想象空间也挺好的不是吗www

Comments
发表评论

您的电子邮箱地址不会被公开。*标记为必填选项

按 [ Ctrl+Enter ] 键直接提交

  • 正确格式为: http://www.yourwebsite.com

返回顶部