30Dec

『轻小说・三秋缒』我曾打着电话的那个地方(二十四)

时间: 2015-12-30 分类: 我曾打着电话的那个地方 作者: kk

TAGS:

语言:   大陆 港澳 台湾

上一章 目录 下一章

 

列車に三十分間揺られ、駅からバスに乗り継ぎ旧国道を十分、さらにバスを降りて地図を片手に川沿いの住宅街を二十分歩き、ようやく初鹿野の祖母の家に着いた。

木造二階建ての、ひどく古びた家だった。瓦葺きの屋根はところどころ破損し、鎧張りの外壁は上にいくほど塗料が剥がれ、台所のひび割れた磨きガラスはガムテープで補修せれていた。玄関前の通路では、やや育ち過ぎた木々の枝葉がトンネルを作っていた。身を屈めてトンネル潜り抜けて戸口の前に立つと、線香や糠漬けや煮物や焼き魚や藺草を混ぜたような独特の匂いが漂ってきた。いってしまえば、老人の家の匂いだ。

在火车上摇摇晃晃了三十分钟,到车站换乘公共汽车,走了十分钟旧国道又下了车,拿着地图在沿河的居民区走了二十分钟,终于抵达了初鹿野的祖母家。

是木造的两层建筑,非常陈旧的房子。盖瓦的屋顶伤痕累累,盖了披叠板的外壁多少褪了些漆,厨房裂掉的磨砂玻璃用胶带修补过了。通往大门的路上,生长得稍稍有些旺盛过头了的树木的枝叶拦出一条隧道。弯下腰穿过隧道来到家门前,飘来一阵混杂着线香、米糠酱菜、炖菜、烤鱼和灯芯草的独特气味。简而言之,就是老人的家的味道。

 

昨日、初鹿野は別れ際にこの家までの案内図を僕に渡してくれた。

「一人で外出するのは禁じられてるんだ。こっちから檜原くんに会いに行くのは難しいと思う。申し訳ないけど、檜原くんの方から会いに来てくれないかな?」

もちろんそのつもりだと僕がいうと、初鹿野はほっと微笑んだ。

これからしばらく、初鹿野はここで療養生活を送ることになるという。ここには彼女を刺激するものは何一つないし、知人と会って記憶を掘り返される心配もない。また綾さんに聞いたところによると、記憶を失う以前の初鹿野は、この家に一人で住んでいる父方の祖母によく懐いていたらしい。空白の四日間を経て性格が激変した後も、定期的にここを一人で訪れていたという。両親はそのことも考慮して、初鹿野の療養には祖母の家が最適だと判断したのだろう。祖母の方も、息子やその妻とは反りが合わなかったが、孫娘の初鹿野にはいくらか心を開いていたそうだ。

昨天分别的时候,初鹿野给了我到这个地方的路线图。

“他们不准我一个人出门。估计要我去见你有点困难。所以不好意思,你可以来找我吗?”

我说当然,本来就是那么打算的。她放心地微微一笑。

接下来一段时间,说是要让她在这里住下来疗养。在这里没有会对她造成刺激的东西,也不用担心因为跟熟人见面翻出来先前的记忆。又听绫说,初鹿野失忆之前跟一个人住在这里的祖母很亲近。就算是空白的四天之后性格骤变,也会定期地独自到祖母家来拜访。她的父母也考虑到这点,才作出“初鹿野在祖母家疗养才是最合适的”这个判断吧。她的祖母也是,虽然跟自己的儿子和儿媳脾气不对头,跟孙女倒能稍稍敞开心扉的样子。

 

呼び鈴を押すと床が軋む音が聞こえ、ややあってガラス引き戸が開いた。出てきたのは、七十を過ぎたくらいの痩せた女性だった。髪は完全に真っ白で、肌は皺だらけだが、背筋は驚くほどぴんとしている。顔の皺はよく見ると左右で感じが違い、右目は僕を睨んでいるように見え、左目は僕を中立的に観察しているように見える。口元は固く結ばれており、年の割に利発そうな印象を受けた。

この人が、初鹿野の祖母なのだ。

素性を説明しようと僕が口を開きかけると、彼女は首を振った。

「綾から話は聞いてるよ。入りな」

それだけいうと、初鹿野の祖母は僕に背を向けて奥へ引っ込んでいった。ついてこい、という意味なのだろう。僕は「お邪魔します」といって玄関に入り引き戸を閉め、靴を脱いで彼女の後を追った。廊下を一歩進むごとに、化粧合板の床がぎしぎしと軋んだ。

按下门铃,听见地板吱呀作响的声音,稍过了会儿玻璃移门打开了。出来的是一名七十出头左右的瘦削女性。头发雪白、皮肤上满是皱纹,脊梁却挺直得让人吃惊。仔细观察脸上的褶皱的话,就会感觉左右并不一致,右眼像在怒视着我,而左眼则像在从中立的视角观察着我。嘴巴紧紧闭着,年事已高,却给人留下一些伶俐的印象。

想说明一下自己的来历,正要开口,她摇了摇头。

“听绫讲了。进来吧。”

只说了一句,初鹿野的祖母便转过身向屋内走去。是让我跟过去的意思吧。我说了声“打搅了”进了门,拉上移门,脱了鞋,跟在她后面。在走廊上每向前迈一步,装饰胶合板的地板就嘎吱嘎吱地响一下。

 

襖を開けて和室に入ると、初鹿野の祖母は座卓の前に腰を下ろした。手持ち無沙汰に襖の前に立ち尽くしている僕を見て、彼女は呆れた顔でいった。「何してんだい。座りな」

僕は座卓の前に座り、それから訊いた。「唯さんはどちらに?」

「まだ風呂に入ってるよ。昨日は疲れてたのか、ここに着くなりすぐ眠っちまってね」

彼女はそういうと、ふと何かを思い出したように立ち上がり、僕を残したまま部屋を出ていった。

僕は部屋の中を見回した。真っ先に目に入るのは、巨大な仏壇だ。小玉のスイカと皮付きのトウモロコシが左右対称に二つずつ供えられている。掃き出し窓のそばには籐編みの安楽椅子があり、座板に読みさしの本が伏せてある。年代物の簞笥の上にはガラスケースに入った日本人形が二体。鴨居から吊り下げられたカレンダーは五月のままになっていた。よく片づいた部屋だったが、頻繁に掃除をしているというより、あまり生活らしい生活を送っていないために自然とそうなったようだった。

拉开隔扇进入和室,初鹿野的祖母在矮桌前坐下。她看到我闲站在隔扇前,一副惊愕的表情说道:“在那儿干什么。快坐下。”

我坐到矮桌前,然后问道:“唯在哪里?”

“还在洗澡哦。是昨天累到了吧,一到这里就马上睡着了。”

她说完,像是想起了什么突然站起,把我留在屋子里,走了出去。

我环顾了下屋内。最先映入眼帘的是巨大的佛龛,小型西瓜跟没剥皮的玉米各自左右对称地供着两个。落地窗边摆着摇椅,看了一半的书扣在上面。衣橱有些历史了,上面有两个装在玻璃箱里的日本人偶。门楣上挂下来的月历仍停留在五月。屋子虽说是收拾得很整齐,但与其说是有在频繁地打扫,不如说更像是因为并没有好好地过着像样的日子,才自然而然变成了这样。

 

すぐに初鹿野の祖母が戻ってきて、グラスに麦茶を注いでくれた。礼をいってそれを一口飲んでから、僕は訊いた。

「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「初鹿野芳江」と彼女は答えた。「表札に出てなかったかい?」

「芳江さんは、綾さんからどんな話を聞いたんですか?」

「あの馬鹿孫が海に飛び込んで、記憶を失くして戻ってきたんだろう? それであたしが面倒を見ることになったんだ」

「なるほど」そこまで知らされているなら、彼女の前で面倒な気遣いはしなくても済みそうだ。「ちなみに、僕についてはどのように?」

「わざわざ面倒に飛び込む物好きな男、と聞いてるよ」芳江さんの口角が一ミリだけ上がった。「綾はずいぶんあんたのことを気に入ってるみたいだ」

一瞬見せたその表情は、綾さんが笑うときの表情にそっくりだった。きっと綾さんはこの人に似たんだろうな、と僕は思った。

很快,初鹿野的祖母回来了,帮我往玻璃杯里倒了麦茶。我道了谢喝了一口,问道。

“方便问一下您的名字吗?”

“初鹿野芳江,”她回答道。“门牌上没有写吗?”

“您从绫那里听说了些什么呢?”

“那个蠢孙女跳到海里,失忆了然后回来了不是么? 然后就得我来照顾她了。”

“的确。”这些都告诉她了的话,在她面前倒不用麻烦去顾虑那么多了。“对了,关于我她有说些什么吗?”

“听她说,是个专门来掺和麻烦事的、好事的男人哦,”她的嘴角提起了一毫米。“绫好像很中意你。”

她转瞬即逝的那个表情,跟绫笑的时候的表情一模一样。绫绝对跟她很像吧,我想。

 

おそらく綾さんは、僕が檜原裕也の皮を被った深町陽介であるということまでは芳江さんに伝えでいないのだろう。この辺りの嘘の匙加減はさすが綾さんだ。偽名の件に関しては、芳江さんに知られていない方が何かと都合がいい。

芳江さんは座卓の上にあった煙草を一本抜き取ってマッチで火をつけた。慣れた手つきでマッチの火を消しガラス灰皿に捨てると、目一杯煙を吸い込み、ゆっくりと大量の煙を吐いた。

「何か食べるかい?」

「いえ、結構です」

绫应该没把“我是披着桧原裕也的皮的深町阳介”这回事也告诉她吧。关于这部分的隐瞒,绫到底是知道分寸的。关于冒名顶替这回事,还是她不知道的话在各方面都比较合适。

她从摆在矮桌上的烟里抽了一根,拿火柴点上。娴熟地把火柴熄掉、丢进玻璃烟缸,满满地吸了一口,缓缓地吐了很长一口烟。

“吃点什么吗?”

“不,不用了。”

 

それから芳江さんの煙草が燃え尽きるまでの間、僕たちは一言も言葉を交わさなかった。簾の向こう側から、風鈴の揺れる音がした。耳をすますと、廊下を挟んだ向こう側からシャワーの水音が聞こえた。どれも涼しげな音だったが、実際のところ部屋はひどい蒸し暑さだった。仏壇の脇にある日焼けした扇風機は稼働していなかったし、エアコンなんてものがこの部屋にあるわけもなかった。

気まずい沈黙が続いた。襖の上にある柱時計が故障しているせいで正確な経過時間はわからなかったが、体感時間としては二十分以上に感じられた。まるで部屋に閉じ込められた古い時間がここぞとばかりに飛び出してきて、初鹿野が現れるまでの時間を継ぎ足していっているみたいだった。

吸い終えた煙草の火を丁寧に消した後、芳江さんは座卓に片肘をつき、手のひらに顎を乗せた。

然后直至她的烟燃尽,我们都没再有一句对话。从帘子那边传来风铃摇动的声音。侧耳倾听,可以听到隔着走廊的对面有淋浴的水声。都是很清凉的声音,然而实际上房间里却很闷热。佛龛旁带着日光灼痕的电扇也没有开,空调什么的在这个房间也根本没可能有。

尴尬的沉默仍持续着。隔扇上方的挂钟坏了,不知道实际到底过了多久,感觉上至少有二十分钟。就像被封在这个房间里的旧时间趁此良机跑了出来,来填上直至初鹿野出现的这段时间一般。

把吸完的烟的火细心熄灭后,她把一只手肘支在矮桌上,手掌撑住下巴。

 

「見張りが必要なんだ」

「見張り?」と僕は訊き返した。

「唯の見張りだよ」と芳江さんはいい直した。「突然、唯の記憶が戻ったとするだろう?そのとき、もしそばにだれもいなかったら、あの子は真っ先に記憶を失う前の続きを始めるかもしれない」

僕は頷いた。

「だが、あたしだって二十四時間常にあの子を見張っていられるわけじゃないし、あの子だってそれを望んではいないだろう。お互い窮屈なのは苦手でね。……そこでだ。私が唯を見ていられない間、あんたがあの子を見張るってのはどうだい?」

「ええ、もとよりそのつもりです。日中は、僕に任せて——」

「よし、決まりだ」その言葉を待っていた、という顔で彼女はにやりと笑った。「今すぐ家に引き返して、着替えと洗面用具を持って来な」

“监视是必须的。”

“监视?”我重复了一遍问道。

“是对唯的监视哦。”她重新补充了一下。“要是突然,唯的记忆恢复了怎么办?那时要是谁都不在她身边的话,她也许会紧接着继续失忆之前的行动。”

我点点头。

“可是,我也不可能二十四小时一直看着她,她也不希望那样的吧。那么拘束谁都不舒服的么。……所以,在我没法看住她的时候,你帮我看着她怎么样?”

“嗯,本来就是那么打算的。白天就交给我吧——”

“好的,就这么定了。”脸上写着“就等你说这句话了”,她意味深长地一笑。“现在快回家拿换洗衣服跟洗漱用品来。”

 

理解が追いつかず、僕は首を捻った。

「ええと……どういうことですか?」

「見張りをしてくれるんだろう? 檜原、といったね。あんたはこれからあたしに雇われるんだ。報酬はちょいとした小遣い程度しか出せないが、その代わり、三食きちんとうまいものを食わせてやる。夏休みが終わるまででいい、この家で、あの子が妙な気を起こさないように近くで見張ってやってくれ」

「本気でいっているんですか?」思わず僕は訊いた。

「もちろんあたしだって、年頃の男女を同じ屋根の下に住まわせるのには抵抗があるさ。しかし……あんたは綾のお墨つきだからね」

「初鹿野の方の意思は、確認しているんですか?」

「今からするよ」

我没反应过来,歪了歪头。

“呃……这是什么意思?”

“不是帮我来看住她吗? 桧原,是叫这个吧。接下来你就被我雇用了。报酬只能算给你一点点的零花钱,不过会好好给你三餐做好吃的补上的。在这个房子里,在她身边看住她,不要让她有什么奇怪的想法,到暑假结束就行。”

“您说的是认真的吗?”我不由自主地问道。

“让这种年纪的男孩女孩住在一个屋檐下,我当然也会有点反感啊。可是……你是绫认可的啊。”

“初鹿野她的想法,已经确认过了吗?”

“现在来问哦。”

 

ちょうどそのとき廊下の床が軋む音がして、襖が開いた。襟ぐりの広いTシャツにショートパンツ姿の初鹿野が、バスタオルを片手に立っていた。

「おばあちゃん、給湯器の故障かも。あのシャワー冷たい水しか……」

初鹿野はそこで言葉を失い、僕の顔を見て「うわっ」と甲高い声をあげて廊下に引っ込んだ。

「ひ、檜原くん? もうきてたんだ」襖の向こうで初鹿野がいった。「ごめん、しばらくそこで待ってくれないかな? すぐ支度するから」

「少しくるのが早すぎたみたいだな。僕が外で待っていようか?」

「ううん、そこで待ってて。本当にすぐだから」

初鹿野が慌ただしく階段を登っていく音がした。

正在这时,走廊地板嘎吱的声音响起,隔扇打开了。初鹿野穿着宽领T恤跟短裤,一手拿着浴巾站在那里。

“奶奶,热水器好像坏了。淋浴只有冷……”

初鹿野说到那里说不出话了,看到我的脸“呜哇!”地尖声叫道,躲回了走廊。

“桧、桧原? 已经来了啊。”初鹿野在隔扇对面说道。“不好意思,可以在那里稍微等一下吗? 我马上就收拾好。”

“好像稍微来的有点早啊。我在外面等吧?”

“不用,就在那里等一下。真的很快的。”

听到初鹿野匆匆忙忙爬上楼梯的声音。

 

彼女が去った後も、辺りは甘い石鹸の香りがいつまでも残っていた。

「お金は、結構です」と僕はいった。「初鹿野のそばにいる権利をもらえるんですから、本来ならこっちがお金を払ってもいいくらいなんです。初鹿野が戻ってきたら軽く挨拶をして、すぐに家に戻って荷物を取ってきます」

「仕事を引き受けるってことだね?」

「ええ。よろしくお願いします、芳江さん」

「ふん」

芳江さんは鼻を鳴らして目をつむったが、その感じは綾さんにそっくりだった。やっはりこの人は初鹿野姉妹と血が繋がっているのだな、と僕は再認識した。

她离开以后,周围还一直留有甘甜的皂香。

“钱就不用了,”我说。“本来能有在她身边的权利的话,让我来付钱都可以了。等她回来我跟她稍微打个招呼,然后马上就回家拿行李过来。”

“也就是说接受这份工作了?”

“嗯。请多关照,芳江奶奶。”

“哼。”

她哼着闭上眼睛,感觉跟绫一模一样。果然她跟初鹿野姐妹是一条血脉啊,我再次认识到。

 


kk:(:ミ)∠) 补上。

稍微少了一点点,下次继续补

下次一号再耕HO。肥家肥家…ヾ(*´∀`*)ノ

 

上一章 目录 下一章

 

没看够?点击查看更多中短篇故事长篇故事


↓喜欢我们的文章请您与朋友分享


kk

本文作者:

我要投稿

相关文章:

Comments

目前有 3 条精彩评论

  1. 777
    777 发表于: 2015年12月30日 03:55:23

    ( ´∀`)不好……感觉奶奶好萌啊

  2. 哈哈
    哈哈 发表于: 2015年12月30日 08:44:35

    辛苦了

  3. 脑残粉
    脑残粉 发表于: 2015年12月30日 10:09:09

    同居來啦(*゚∀゚)

Comments
发表评论

电子邮件地址不会被公开。*标记为必填选项

按 [ Ctrl+Enter ] 键直接提交

  • 正确格式为: http://www.yourwebsite.com

返回顶部