21Sep

『网络小说』Jobless・Oblige(六)

时间: 2016-9-21 分类: Jobless・Oblige 作者: r13l

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语言:   大陆 港澳 台湾

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2章 奴隷市場の悪を裁け

2章 制裁奴隶市场的邪恶

 

6話 現在の奴隷市場

6话 现在的奴隶市场

 

 深夜。

 僕は屋根から屋根へと飛び移りながら、目的地を目指していた。

 黒装束に身を包み、銀の仮面をかぶり、口ずさむのは正義の歌だ。

深夜。

我在屋顶上穿梭着,吵着目的地前进。

身上穿着黑色的衣服,带着银色的假面,哼着正义的歌曲。

 

 暗い帳の落ちた夜、夜空に輝く月一つ。

 月に照らされ影一つ。銀の仮面の影一つ。

 正義の味方と人は言う。悪を倒せと人は言う。

 我は正義の月の騎士。ムーンナイトと名を名乗る。

 正義と愛と勇気が、胸の内から湧きだして、

 正義と愛と勇気が、悪を打ち倒す。

 夜空に輝く銀の月、正義の騎士だ、ムーンナイト~。

降下了暗幕的夜晚,一轮银月挂在夜空中。

有一个身影被月光照亮着,带着银色假面的身影。

那是正义的伙伴。那是打倒邪恶的存在。

我是正义的月亮的骑士。名为月之骑士。

正义与爱与勇气,从胸中迸发而出。

正义与爱与勇气,将打倒邪恶。

在夜空中闪耀的银月,正义的骑士,月之骑士~。

 

 大昔に父に歌ってもらった、チェダーマンの歌……の替え歌である。

 これを歌っていると、なんだか気分が高揚してくる。

 やってやるぜという気持ちになるのだ。

 ついでに、嫌なことも忘れられる気がするのだ。

这是以前父亲唱给我听的,奶酪超人的歌……我把歌词换了。

唱这歌的时候,不知道为什么会觉得情绪高涨。

会有一种什么都能做到的感觉。

顺便,还会有种忘记了不愉快的事的感觉。

 

「あそこか」

【在那里吗】

 

 辿り着いたのは、この町の中でも特に治安の悪い場所だ。

 この町にはスラムといえる場所は無い。

 が、それでも貧乏な者、ガラの悪い者は数多く存在している。

 そうした者たちは、一箇所に集まりやすい。

 そして、そうした場所は大抵の場合、治安も悪くなる。

我的目的地是这座城市里治安特别不好的地方。

这座城市里没有所谓的贫民窟的地方。

但是,还是会有很多贫穷,凶恶的人存在。

这些人容易聚集在一个地方。

然后,一般那种地方治安也都不太好。

 

 そして、そんな地域の中央付近に、その奴隷市場はある。

 この魔法都市シャリーアにおいて、もっとも質が悪いとされている奴隷市場だ。

那个奴隶市场就在那块地方的中央附近。

在这魔法都市夏利亚中,最黑暗的地方。

 

 ここで売られている奴隷は重い病気を患っていたり、死にかけだったりする。

 他の奴隷市場では売るのをためらうような奴隷を、平気で売りつけているのだ。

 ゆえに評判は最悪。

 だが、価格は非常に安く、時に掘り出し物も見つかる。

 普通の奴隷市場では売れないような、高い身分だったり、希少な種族の奴隷が置いてあったりもするのだ。

 ということで、金は無いが奴隷が欲しい者、転売目的の奴隷商人、使い捨ての人夫が欲しい者、あるいは騙されて連れてこられた若い商人や貴族の子弟などが集まってくる。

在这里卖的奴隶都是些患有重病,快死掉的人。

在其他奴隶市场不太好出手的奴隶,在这里能够很轻易地卖出。

所以这里的评价极其差劲。

但是,这里的奴隶价格又非常的便宜,有时候能够发现物超所值的奴隶。

有时在这里会有在普通的奴隶市场里没办法卖的身份高贵的奴隶,稀有种族的奴隶。

所以,没有钱却又想要奴隶的人,以转卖为目的的奴隶商人,需要一次性劳力的人,又或者是被人忽悠带到这里的年轻商人还有贵族子弟都聚集在这里。

 

「……」

【……】

 

 隠れながら近づいていくと、こうした地域特有のすえた臭いが漂ってきた。

 人間が汚れた時に出る匂いだ。

 奴隷市場では、多かれ少なかれこんな匂いがする。

 だが、特に高級とされる奴隷を扱う市場では、こうした匂いにも気を使う。

 魔法都市シャリーアにも幾つか奴隷市場はあるが、これほど酷い匂いはしない。

 売り物も、売る者も、買う者も、全て汚れているのだろう。

我隐藏了起来靠近了市场,然后就闻到了这种地方特有的气味。

人身上散发的异味。

无论什么奴隶市场多多少少都会有这样的气味。

但是,贩卖那种特别高级的奴隶的市场,会注意驱散这方面的气味。

魔法都市夏利亚里也有几个奴隶市场,但没有一个像这里一样,散发着如此过分的异味。

这里的“商品”也好、卖家也好、买家也好,一定全都“肮脏不堪”了吧。

 

「……うわ」

【……呜哇】

 

 さらに奥へと足を踏み入れようとした所で、ふと足にぐにゃりとした感触があった。

 見ると、茶色や黒の固まりが、市場の端の方に溜まっている。

 それは凄まじい臭気を放ち、周囲にはハエの大群が飛び交っていた。

 どうやら奴隷が出したと思われる汚物が溜められているようだ。

 僕は仮面で鼻をつまめないことを呪わしく思いつつ、靴についた汚物をそのへんに擦り付けて落とした。

 やる気が削がれる。

再朝着深处前进,来到了一个可以供人步入的地方,我跨出了一只脚,然后鞋底传来了异样的感觉。

我看了看,茶色还有黑色的固体,堆放在市场的角落里。

并且散发着异样的臭味,周围飞舞着大量的苍蝇。

看样子这里堆放着奴隶的排泄物。

我一边感叹着怎么这么倒霉,还因为戴着面具没办法捏住鼻子,一边用其他东西把沾在鞋子上的污物蹭掉。

遇到这么倒霉的事,让我少了几分干劲。

 

「いやいや、ウンコ踏んだだけだ」

【不不不,只是不小心踩到了屎而已】

 

 気を取り直し、影から影へと移りつつ、例の人物を探すことにした。

 ここは衛生面でも最悪だ。

 長くいるだけで病気になってしまいそうだ。

 さっさと見つけよう。

我重新振作了精神,在阴影中穿梭,寻找着“目标”。

这里的卫生环境也极其恶劣。

感觉在这里呆久了肯定会生病。

赶快找到目标解决完回去吧。

 

 探すのは赤いバンダナの男だ。

目标是带着红色印花手帕的男人。

 

 屋外の奴隷市場は、深夜だというのに明かりが少なく、隠れやすい。

 奴隷の状態を隠すためなのだろうが。売る者の恰好もわかりにくい。

 だが、よくよく見てみると、僕のように顔を隠した者も多い。

 都合がいいのだか、悪いのだかわかりにくいが……。

 ともあれ、このままでは売っている人物もよく見えないため、隠れるのをやめて近づいてみることにした。

屋外的奴隶市场,明明已经到了晚上,却没什么亮光,所以很容易隐蔽起来。

这么作应该是为了隐藏奴隶的状态吧。还有这么做卖家的样貌也难以被人捕捉。

但是,我自己看了看四周,发现像我这样遮住脸的人还有不少。

不知道这对我而言到底算是有利的条件还是不利的条件……。

总之,这么藏着很难连奴隶的样子也看不清,所以我放弃了躲藏,走近了那里。

 

「よう兄さん、すげぇレアなのが入ってるぜ」

【哟,那边的小哥,要来我这看看吗,我这可是有非常稀有的东西哦】

 

 唐突に、奴隷商人が話しかけてきた。

 普通の奴隷市場に比べると呼び込みなどはほとんど行われていないが、それでも売ろうという意思は強いのだろう。

 もちろん、僕はそんなものは無視して――。

突然,有个奴隶商人向我搭话了。

这里与普通的奴隶市场比起来,基本没有什么叫卖的情况,所以这人不惜如此,也要卖出去的意思很强吧。

当然,我是无视这种……。

 

「あの魔導王の下から二番目の娘だ」

「えっ!?」

【那个魔导王下面的第二个女儿哦】

【诶!?】

 

 驚いてお立ち台の上を見る。

 するとそこには、ガリガリに痩せ、青い髪を三つ編みにした少女が立っていた。

 下から二番目の娘と言えば……リリ。

我大吃一惊,转过头看向展台。

一个消瘦的扎着麻花辫的蓝色头发的少女站在那里。

魔导王的第二个女儿……也就是莉莉。

 

「……」

【……】

 

 じゃないな。

 一瞬、まさかと思ったが、明らかに妹ではなかった。

 三つ編みはなんとなくそれっぽいが、髪の色はよく見ると青っぽい塗料で染めているだけだ。

 その上、年齢が高すぎる。

 そもそも妹は魔族の血を引いているということもあって、幼い外見をしているのだ。

 それなのに、この子は明らかに成人を過ぎているだろうことがわかる。僕と同じぐらいの歳だろう。

 顔に関していうなら、違いすぎる。

 一度しか見たことのない人間なら信じるかもしれないが、流石に、毎日のように見ている妹を見間違えるはずもない。

 妹はもっと可愛いし、ふっくらしている。

嗯,然而并不是莉莉。

那一瞬间,我也心想“不会吧”,但转过头看到之后,发现那明显不是我的妹妹。

麻花辫是有那么点像,但是看看发色就会发现是用蓝色的染料染上的颜色。

而且年龄太大了。

莉莉她身上有魔族的血,所以外表看起来很幼小。

但这孩子的外表明显已经过了成人的年龄。估计和我差不多大吧。

然后脸也长得完全不像。

如果只见过一次莉莉的人的话,可能会相信,但像我这样每天都见到自己妹妹的人,实在是不会搞错。

妹妹非常的可爱,而且还胖嘟嘟的。

 

「安心しろよ。足が付くことはねえ。もちろん、魔導王が取り戻しにくるってこともねえ」

【放心吧。不会暴露的。当然,如果买下了魔导王也不会来追杀你】

 

 そうだろうとも、偽物だし。

 足が付くも何も、足なんてついていないのだ。

这事当然的啊,因为原本就不是冒牌的啊。

什么不会暴露,这根本就不知道有这回事啊。

 

「……すげえな、なんでこんなレアモノ手に入れたんだ?」

「ヘヘッ、それがよ。魔導王の息子の一人がとんだ道楽息子で、仕事もしねえで魔力付与品や魔道具を書いあさってるってんで、金に困った親が娘を……ってことよ」

「……」

【……真厉害啊,不过你怎么入手到这种稀有的东西啊?】

【嘿嘿,这个啊,因为魔导王有个放荡的儿子,没有工作还到处购买附魔道具啊魔道具什么的,结果就把家里的钱败完了,他父母也没钱了所以就把亲生女儿……】

【……】

 

 その道楽息子というのは、十中八九僕のことなのだろう。

 でもそんな豪遊はしてないぞ。

 魔力付与品マジックアイテムと魔道具を買い漁っているのも、リリ自身だ。

 大体、僕は金を持っていないが、そもそも金を使わないのだ。

 誇り高き無職だからな。

那个放荡的儿子,十有八九就是我吧。

但是我可没有那么挥霍哦。

另外买附魔道具还有魔道具的人是莉莉自己。

而且啊,我根本没有钱啊,根本也不花钱。

我可是高尚的无职。

 

「どうだ。特別に安くしておくぜ」

「ハッ、偽物を売りつけるんなら、流石にもっと信憑性のある理由を考えとくんだな」

【怎么样,现在可是可以很便宜的卖给你哦】

【哈,既然你想卖假货的话,那至少再想个可信性更高的理由吧】

 

 僕は肩をすくめつつそう言って、その場を離れた。

 もし本当に妹が人さらいに捕まったというのなら、その場で即座に助けるだろうが、こんな遊びに付き合うつもりはない。

 でも、人選は間違っていなかったな。

 妹はボンヤリしているので、人さらいに捕まりそうな感じはある。

我耸了耸肩说道,然后离开了那里。

如果妹妹真的被人拐了的话,那我肯定会立马去救她,不会像这样陪着对方演戏。

但是,他的“目标”并没有选错。

莉莉确实是个人一种呆呆的,容易被人拐走的感觉。

 

 詐欺と欺瞞にあふれる空間を歩きつつ、目標を探す。

 それにしても、奴隷の質が悪いな。

 学生時代、パックスと一緒に奴隷の品評をしていたから、質の悪さがわかる。

 健康そうなのが一人もいない。

 一見すると健康そうに見えるのもいるが、化粧や油でごまかしているのばかりだ。

 健康そうに見えるように偽装しているのはまだいいほうで、骨が折れているであろう腕がそのままとか、生傷だらけだとか、

 アスラ王国のスラムにあった奴隷市場も、これほど悪くはなかった。

我在充满着欺诈、欺瞒的空间中走着,寻找着目标。

不过话说回来,这里的奴隶的质量真差。

学生时代常陪着帕克斯一起评价奴隶,所以我也知道这里的质量是有多差。

根本没有一个奴隶看起来是健康的。

虽然有几个第一眼看上去是健康的奴隶,但仔细看都是些用化妆啊油啊什么的糊弄人的。

把一个不健康的奴隶通过化妆看起来像是健康的这种类型还算好,还有些手都断了但放任不管的,浑身都是伤口的奴隶。

 

『奴隷は良い制度とはいえないが禁止してもこの通りだ、かといって放置もいけない、きちんと管理し整備しなければ不幸な者が増える』

【奴隶制度说不上是什么好的制度,但哪怕明令禁止也会像这样暗地里进行交易,但虽说如此也不能放着不管,如果不好好地管理整备的话,不幸的人就会增加】

 

 かつて、パックスが言っていた言葉が蘇る。

 奴隷自体は悪ではない。

 しかし、この現状は、悪にしか見えない。

 ラノア王国も含めて、ほとんどの国が奴隷商売を放置しているのが現状だ。

 禁止する国はあるが、しっかりと管理しようとする国は無い。ラノア王国は禁止こそしていないが、管理するつもりもないのだろう。

 なら潰してしまえばいいと、僕のような短絡な者は思うけど……。

 ……仮に潰した所で、どうせ、どこかで似たような市場が出来るだけなのだろう。

我回想起,曾经帕克斯说过的话。

奴隶制度本身并不坏。

但是,就现状来说,怎么看都是不好的。

包括阿斯拉王国在内,几乎所有的国家对奴隶贩卖都是保持着放置的状态。

虽然有国家禁止,但没有一个国家是有想好好地管理奴隶贩卖的。拉诺阿王国并没有禁止奴隶贩卖,但也没有想管理过吧。

如果是这样的话,就干脆毁掉这些地方吧,像我这样武断的人会这么想吧……。

……但是假设摧毁掉了这里,反正肯定还会出现其他类似的市场的吧。

 

「お」

【噢】

 

 などと思った所で、赤いバンダナをつけた男を見つけた。

 赤いバンダナを口に巻きつけて、顔を隠すようにしている男だ。

 頭はスキンヘッドで、額のあたりに傷がある。

 恐らく、奴で間違いないだろう。

 奴隷が悪かどうかはわからないが、人さらいは、間違いなく悪だ。

在我思考着这些的时候,发现了戴着红色印花手帕的男人。

用红色印花手帕绑在脸上,遮挡住自己脸的男人。

光头,额头上有伤。

恐怕,就是这个家伙了吧。

我不知道奴隶究竟是好还是坏,但人口拐卖,无疑就是恶。

 

「よし」

【好咧】

 

 僕は物陰に隠れた。

 予め持ってきた鏡で自分の姿を確認し、汚物で汚れてしまった靴を水で洗い、布で磨いておく。

 正義の味方が臭かったら台無しだからな。

「いくか」

我躲到了隐蔽处。

用带着的镜子检查了下自己的装扮,把被污物弄脏了的鞋子用水冲洗,再用布头擦干。

正义的伙伴要是散发着臭味那就一点也不帅气啦。

【那么,上吧】

 

 自分の姿が完璧だと確認した上で、僕は背筋を伸ばした。

在确认了自己的装扮完美之后,我挺直了背。

 

 

 

 

「そこまでだ!」

【到此为止了!】

 

 奴隷市場に声が響き渡る。

 誰の声だと周囲がざわめき始める中、僕は高い位置から彼らを見下ろし、さらに叫ぶ。

奴隶市场里回响起了我的声音。

是谁?四周开始想起嘈杂的讨论声,我在高处看着他们,又吼道。

 

「そこの赤いバンダナ! 人さらいの悪党め! 陽の下に晒せぬ貴様の悪事、太陽からは見えずとも、月の目からは逃れられんぞ!」

【在那里的带着红色印花手帕的人!诱拐他人的恶党!没暴露在阳光下的你所犯下的恶行,哪怕太阳看不见,但你也无法从月亮的眼下逃走!】

 

 赤いバンダナ、人さらい。

 そんな言葉で、赤いバンダナの男に視線が集まる。

 と、同時に僕の姿も見つかる。

 彼らは僕を見上げ、

红手帕,诱拐。

听到这样的话,周围的人都看向了红色手帕男。

同时,他们也发现了我。

他们抬起头看着我。

 

「何だてめぇは!」

【你算什么家伙啊!】

 

 そう、聞いてきた。

 その問いに対し、応える言葉は一つだけだ。

是的,他们向我问道。

然后这个问题的答案,只有一个。

 

「フフ、私か? 私は闇夜に輝く銀月の騎士……」

【哼哼,我吗?我就是在暗夜中闪耀的银月骑士……】

 

 ポーズを取って言い放つ。

我摆好了姿势说道。

 

「正義の味方、ムーンナイト参上!」

【正义的伙伴,月之骑士登场!】

 

 赤バンダナとその仲間たちは顔を見あわあせた。

 そして、同じことを、もう一度、同じようなことを聞いてきた。

红手帕和他的同伴互相看了看彼此。

然后,又一次问了同样的问题。

 

「何だって?」

【你说啥?】

 

 なぜこいつらは、いつもいつも聞き返してくるのだろうか。

 さっぱりわからないが、名前を名乗り直すのもダサいので、いつだって僕は次のセリフに移行する。

为什么这群家伙每次每次都要这样反问我一遍。

真是搞不懂啊,重新自曝一次家门感觉又太逊了,所以每次我都会直接无视继续下一段台词。

 

「悪党め! 俺の愛するこの町に、人さらいなど存在させはせん! いくぞぉ!」

【恶党们! 在我所爱的城市里,绝不允许你们拐卖她人!接招吧!】

 

 高所からバッと飛び降りる。

 と同時に、赤バンダナとその仲間たちは剣を抜き放った。

 この反応、かなり場慣れしているようだ。

 全員で五人。

 だが、正義は負けない。

 多人数との戦い方は、師匠から習得済みだ。

我从高处一跃而下。

与此同时,红色手帕和他的同伴们拔出了剑。

这个反应,看来都是些很有经验的老手啊。

总共五人。

但是,正义是不会输的。

和多人数的敌人战斗的方法,我已经从师父那学会了。

 

「ハァァァ! ムーンライトパァンチ!」

【哈啊啊啊!月之闪光直拳!】

 

 剣を抜いた一人に、まずは拳を打ち込む。

 顎先を狙い、一撃で相手の意識を刈り取るこの技は、赤髪の母に習ったものだ。

 一人目は、防御しようと動いたようだが、遅い。

 拳にはいい所に入った感触が残った。

我朝着一个拔了剑的人,先是一记直拳。

对准下巴,仅用一击就使人丧失意识的招数,这是从红发妈妈那里学来的。

第一个人,想要防御,但太慢了。

我的拳头传来了打中要害的感触。

 

「タァ! ムーンライトナックル!」

【呀!月之闪光铁拳!】

 

 次の一人は、僕を背後から斬りつけようとしていた。

 それを回避しつつ、裏拳を顔面にぶち込むも、技名を間違えた。ナックルはボディブローだ。

接下来的一个人,想要从我的背后砍我。

我回避了之后,一个反手拳打中了他的脸,招数名喊错了。铁拳打到了肚子上。

 

「トォ! ムーンライトサルト!」

【哈!月之闪光空翻!】

 

 二人が同時に斬りかかってきたため、バク転をしながら回避する。

 バク転はしなくてもいいが、した方がかっこいい。

 バク転を見て動揺したのか、同時に斬りかかってきた二人の内、片方が怯んだ。

 そう、こういう意図もあるのだ!

两个人同时砍向我了,所以我用后空翻躲开了。

虽然不用后空翻也能躲开 ,不过后空翻比较帅气。

不知道是不是因为看到后空翻,两人有所动摇,他们中的一个看起来有些慌张。

没错,我后空翻也是为了这样的效果!

「ホァ! ムーンライトストラァイク!」

【看招!月之闪光强袭!】

 

 ひるまず攻めてきた方に、カウンター気味に拳を打ち込む。

 これで三人。

 残るは二人、赤バンダナと、バク転を見て怯んだ若い奴。

我对着没有慌张朝我攻来的那个人,给了一击反击。

这下解决了三人了。

还剩两人,红手帕和看到我后空翻害怕了的年轻的家伙。

 

「兄貴、こいつ、かなり……!」

「落ち着け、俺が引き付ける、てめぇは商品まとめてろ」

【大哥,这家伙很强啊……!】

【冷静,我来对付他,你快去把商品都整理好】

 

 赤バンダナが出てきた。

 物腰が鋭く隙が無い。

 仲間が三人もやられたのに、落ち着いている。動揺も見えない。

 剣がかなり使い込まれている。

 三点から見て、かなりやる。

红手帕走上前。

他的举止没有破绽。

三个同伴都被打倒了,但他依旧很冷静。没有动摇。

剑术相当熟练。

从这三点看来,他很强。

 

「その技、北神流だな」

「……違う! これは月光でできる影の騎士の拳! 名づけて月影拳!」

【你那招数,是北神流吗】

【……不是!这是由月光构成的影之骑士的拳头!名为月影拳!】

 

 四点目。

 僕の格闘術を見て、すぐに北神流だと看破する。

 観察眼も鋭い。

第四点。

看到我使用的格斗术后,立马就发现是北神流了。

观察能力也很强。

 

「最近、この町に、格闘術で悪党をぶん殴る馬鹿が出るって噂は聞いてたが、てめぇだな」

「その通りだ! 悪は滅ぶべし! いくぞぉ!」

「こいやぁ!」

【最近听说这城里有个用格斗术到处痛殴恶党的白痴,就是你吗?】

【没错!邪恶就该被消灭!接招吧!】

【来吧!】

 

 そう叫び、一歩踏み出す。

 すると、赤バンダナもまた、一歩踏み出した。

 だが、気配が違う。

 攻めようという気配ではない。

 あくまで攻める気配を見せつつ、カウンターを取ろうとしている。

 こいつ、水神流だ。

 カウンター主体の流派。

 返し技に関して言えば、右に出る流派は無いとされる、剣術三大流派の一つ……。

我这么吼道,向前踏出了一步。

看到我行动了的红手帕也向前踏出了一步。

但是,样子不对劲。

他并没有想要进攻。

只是摆出一副想要进攻的样子,准备着对我进行反击。

这家伙,用的是水神流吗。

以反击为主的流派。

说道反击技的话,没有一个流派能比水神流更厉害,三大剑术之一……。

 

「おいおいどうした正義漢……いくぞといって攻めねえのか? このままじゃ、俺の部下が商品を持って逃げちまうぞ?」

「……おのれ悪党め、卑怯な!」

【喂喂怎么了正义男……说了接招吧,但却不敢上了?这样下去的话,我的部下可是会带着商品逃走的哦?】

【……可恶的恶党!太卑鄙了!】

 

 水神流は嫌いだ。

 奴らはいつだって自分からは決して斬りかかっていこうとしない。

 こうやって足を止めてジリジリと間合いを調整しつつ、気の入っていない攻撃でこちらの攻め気を誘ったり、口で先に攻撃してくるように仕向けてくる。

 相手が斬りかかってこないから、格好良く戦えない。

我讨厌水神流。

他们无论什么都绝不会主动进攻。

他们总是像这样停下脚步一点一点地调整着和对手的间距,然后用弱气的攻击引诱对方进攻,或者是像他这样用言语刺激对方进攻。

如果对方不砍过来,就没办法帅气的应战的流派。

 

「どうした? カッコつけて拳なんかで戦ってよ。自分からは攻められねえのかい?」

「そんなことはない! いくぞぉ!」

【怎么了?你就继续装帅用拳头战斗啊。还是说你自己没办法打过来吗?】

【才没这回事!看招!】

 

 できれば、水神流相手に先手を取ることはしたくない。

 だが、このままでは奴の配下が人さらいの哀れな犠牲者たちを連れ去ってしまう。

 ……致し方ない。

如果可以的话,我不想对着水神流采取先攻。

但是,这样下去他的部下要带着被他拐来的可怜的牺牲者逃跑了。

……没有办法。

 

「ムーンライトォ!」

【月之闪光!】

 

 僕は一歩前へと足を踏み出しつつ、両手を腰に構える。

 同時に、奴も出てきた。

我想前塔出一步,双手摆在腰前。

同时,他也行动了。

 

「馬鹿が!」

「フェイントォ!」

【什么!】

【假动作!】

 

 

 相手の両手でパァンと手を打ち鳴らす。

 同時に魔力を発生させ、両手から盛大な火花を散らす。

我用手啪地拍打了对方的双手。

同时生成魔力,从双手中散开了盛大的火花。

 

「なっ!」

【什!】

 

 赤バンダナはそれとほぼ同時に剣を振るった。僕の右手を狙ったカウンター気味の斬撃。

 僕がマヌケにも拳を振りぬいていれば、右手は宙を舞っただろう。

 だが、猫騙しは相手を攻撃する技ではない。

 間合いは遠く、剣は僕には届かず、空を切った。

 そして僕は、その隙を見逃さない。

几乎与此同时,红手帕挥动了剑。瞄准着我右手的反击的一记斩击。

我要是愚蠢地朝他挥拳的话,这时右手已经被砍飞了吧。

但是,刚刚那招并不是想要攻击对手的招数。

因为距离太远,剑没有砍到我,挥空了。

然后我是不会放过这一破绽的。

 

「くらえ! ムーンライト、セレナアァァァァデ!」

【接招吧!月之闪光 小夜曲!】

 

 渾身の力を込めた拳が、赤バンダナの顔面を撃ち抜いた。

 バンダナが解け、歯が乱れ飛ぶ。

包含了我全力的一拳,重击到了红手帕的脸上。

手帕被打飞,牙齿掉落在一点。

 

 赤バンダナは錐揉みしながら数メートルほど吹っ飛んで、奴隷市場の端にあった汚物にたたきつけられた。

 手応えあり。

 確実に仕留めた感触があった。

 これで、終わりだ。

红手帕在空中旋转着飞出了数米之外,最后摔倒了奴隶市场角落的那堆污物上。

打中了。

手上留有着确实击倒了对方的感触。

这下,一切都结束了。

 

「成敗!」

「ひ、ひぃ! お助け!」

【处决!】

【…啊…啊!!!救命啊!!!】

 

 じゃなかった、あと一人残っていた。

 僕は最後の一人に追いつくと、無言でボディブローを入れ、昏倒させた。

啊不对,还剩一个人。

我追上了最后一个人,无言地一拳打中了他的腹部,让他昏倒了。

 

「成敗!」

【处决!】

 

 改めてポーズを取ると、それまで遠巻きに見ていた奴隷市場の人々が散り散りになって逃げだし始めた。

 心にやましい思いを持つ者ばかりなのだろう。

我重新摆好了姿势,之前一直在远处观望着的奴隶市场的人们现在都七零八落的开始逃窜了。

都是群心中有愧的家伙吧。

 

「大丈夫でしたか?」

【你们没事吗?】

 

 だが、標的以外を追うつもりは無い。

 彼らはまだ悪と決まったわけではないのだから。

 それより、哀れな犠牲者の保護を優先しよう。

 僕は奴隷として今にも売られそうになっていた人々の手枷と口枷を外してまわった。

但是我并没有去追目标外的家伙的打算。

因为我还没有确定他们是不是恶人。

比起这些,先保护那些可怜的受害者吧。

我解开了那些被作为奴隶现在也快被卖出去的人们的手铐还要嘴套。

 

 

「あ、ああ……助かったよ。街道でいきなり襲われて、こんなことに」

「ありがとうございます、ありがとうございます」

「まさか助けてもらえるなんて、本当にありがとう」

【啊,啊啊……太感谢了。我在街道上突然被人袭击,然后就……】

【谢谢您,真的太谢谢您了】

【没想到还能得救,真得太感谢你了】

 

 商品として並んでいた人々は、僕に向かって口々にそう言った。

 そう言われて、僕が答える言葉は一つだ。

作为被作为商品排列着的人们,对我这么说道。

被这么道谢了,我能回答的只有一个。

 

「礼はいらない! 正義の味方として、当然のことをしたまでだ! 身ぐるみを剥がれて大変だろうが、これで君たちは自由だ! 家に帰るといい!」

「感謝します!」

「ほら、お前たち、帰るぞ!」

【不需要道谢!作为正义的伙伴,这是当然的事!被浑身扒光的你们也吃了不少苦吧,但现在你们已经自由了,都回家吧!】

【非常感谢】

【喂,大家我们回去吧!】

 

 人々がほっとした顔で、しかし迅速に散っていく。

 それを見ながら、気絶した赤バンダナたちを縄で縛り上げておく。

 帰り際に衛兵に通報もしておこう。

 人さらいは明らかな犯罪行為だが、証拠がなければ中々捕まらないのが現状だ。

 でも、今日の内なら証人もたくさんいる。牢屋にでもぶちこんでくれるだろう。

 正義、完了。

 今日も心地よい気分で家に帰れそうだ。

其他人还有些不知所措,但很快就都从这里离开了。

我边看着这些人,边把晕了过去的红手帕还有他的同伴们用绳子绑了起来。

回去的时候去通知下卫兵好了。

诱拐明显是犯罪行为,但是没有证据的话很难抓到诱拐犯。

但是,今天有这么多证人,应该可以把他们关进大牢了吧。

正义,完毕。

今天感觉也可以有个愉快的心情回家了。

 

「……あ」

【……啊】

 

 そう思って振り返ると、一人の少女が僕を見ていたことに気づいた。

 彼女は変わらず鎖で繋がれ、青い前髪の間から、恨みがましい目で僕を見ていた。

 なぜそいつらは助けるのに、私は助けてくれないの……という顔だった。

 でも彼女は僕に助けを求めることはなかった。

 僕と目があうと、すぐに目を逸らし、奴隷商人に引っ張られて人混みへと消えていった。

我这么想着回过头,看到那里有一个少女正看着我。

她还是和先前一样被锁链锁着,一双羡慕的眼神,透过蓝色的前发看着我。

她一脸为什么救了他们却不来救我……的表情。

但是不知道为什么,她并没有朝我求救。

和我对上眼后,立马就转过头,被奴隶商人拉着消失在了人群中。

 

「……」

【……】

 

 彼女がどういう経緯で奴隷となり、髪まで染めて売られているのかはわからない。

 もしかすると、悪人に騙された結果なのかもしれない。

 今、それを判別することは出来ない。

 ただわかるのは、彼女が恐らく……不幸な者だってことだ。

 善でも悪でもなく、不幸なのだ。

我不知道她是因为什么样的原因变成奴隶,连头发都被染色被拿来贩卖。

可能是被坏人骗了的结果吧。

但是,现在我没办法判断。

但是我只知道,她恐怕……是个不幸的人吧。

不是善也不是恶,是不幸。

 

「パックスが管理したら、どうなるのかな……」

【如果帕克斯来管理的话,会变成什么样呢……】

 

 僕は、かつての親友の言葉を思い出しつつ、奴隷市場を後にした。

我想起了挚友的话,离开了这里。

 


R:变态的伙伴。绅士骑士登场!

 

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Comments

目前有 2 条精彩评论

  1. 。
    发表于: 2016年9月22日 19:26:01

    这个篇章有多长啊?

  2. MiyanokoMizuho
    MiyanokoMizuho 发表于: 2016年9月26日 09:52:25

    留名留名 好几天没看了 赶紧留言一下[t滑稽]

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