『长篇故事・2ch』自哆啦A梦消失以来,已经有10年了吗……(十五)
引用元:http://open05.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1407666476/
286:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)11:40:50 ID:HP3JlSZpP
それから、季節は流れていった。
気が付けば、あれだけ猛威を振るっていた夏は終わりを迎え、秋が訪れた。
食欲の秋。芸術の秋。僕の場合、昼寝の秋。
在那之后,季节流转
注意到时,直到之前威势还那么猛烈的夏天已经结束,迎来了秋天
人们常说食欲之秋,艺术之秋。然而对我来说,却是午睡之秋
会社では、夏の終盤にかけて怒涛の激務ラッシュが押し寄せ、目の回るような忙しさとなった。
おかげでジャイアンとスネ夫に連絡もろくに取れないし、それどころかおちおち昼寝も出来なかった。
在公司里,到了夏天终盘的时候事务忽然像怒涛般袭来,忙得眼睛都快转圈了
因为这个缘故,别说是和技安与小夫联系了,连午觉都没怎么睡
……しずかちゃんとは、あれっきりだった。
何度か電話をしてみたが、いつもコール音だけが僕を待っていた。
たぶん、嫌われてしまったのかもしれない。それも無理もない話だと思うが。
……和静香酱的话,在那之后就没有联系了
虽然也打过了几次电话,但每一次都是没人接
估计是,被讨厌了吧,不过那也没办法呢
あの一件は、ジャイアンに相談してみたりもした。
ジャイアンからは怒られたが、それでも、僕に悪気がなかったことは分かってくれていた。
关于那件事,跟技安也聊过
技安虽然生气地说了我一顿,但他也知道我并没有恶意
『一度謝り入れとけよ―――』
そう言われたが、電話にも出ない状態だと、いきなり家に行くのもマズイだろうから、結局謝ることは出来ていなかった。
『好好向她道一次歉吧——』
虽然被这么说,但现在已经是电话都不接的状态
就算一下子找上她家也不太好吧,结果到最后还是没能道歉
今頃しずかちゃんは、何をしてるのだろうか……
出木杉と、仲良くしてるのだろうか……
不安に感じる夜が多くなった。
现在静香酱,到底在做什么呢……
是不是正和出木衫要好地相处着呢……
感到不安的夜晚变得多起来了
――そんな僕の支えは、ドラえもんからの手紙だった。
——在那之中一直支撑着我的是,从哆啦A梦那收到的信纸
287:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)11:59:33 ID:HP3JlSZpP
ドラえもんの手紙は、それからも定期的に届いていた。
相変わらず真新しい手紙が家に届いて来る。
夜中届いたり、家に帰ると届いてたり。
届く時間はまちまちだった。
哆啦A梦的信纸,在那之后都有定期地送到我家
一如既往地崭新的信纸
有时在晚上的时候收到,有时在回到家的时候收到
收到的时间各不相同
そして不思議なことに、誰もドラえもんの姿を見ていないようだ。
あれだけ目立つ青いタヌ……もとい、青いロボットなら、誰かが見ててもいいと思うんだが……
いい加減出てきてもいい頃だと思うが、このまま手紙をくれるなら、いつかは会えるかもしれないと思っている。
こうして手紙が届くと言うことは、彼はどこかにいるということ。
焦ることはないだろう。
然而不可思议的是,谁都没有看见哆啦A梦到身影
那么显眼的蓝色狸……不对,蓝色机器人,感觉就算有过也不奇怪吧……
差不多是时候该出来了吧
如果一直能像这样给我写信的话,说不定什么时候能够见到……
像这样能够收到信的话也就是说,他一定在这个世界的什么地方没错
也没必要太着急吧
――そう言えば、あれから、少しだけ変わったことがある。
——这么说来,在那之后,有些事情稍微发生了变化
293:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)14:11:48 ID:HP3JlSZpP
「――のび太くん!お待たせ!」
「ああ、咲子さん……」
咲子さんは笑顔で駆け寄って来る。とてもおめかししてる。今日は、彼女と食事に行くことになっていた。
「——伸太君!让你久等了!」
「啊啊,咲子桑……」
咲子桑看到我后浮现出笑容,跑向我这边。她打扮得非常用心
今天也是要和她一起去吃饭
変わったことというのが、僕と咲子さんが出かける回数が増えたことだ。
仕事帰りにご飯を食べたり、休みの日に買い物に行ったり……
要说变化的话,那就是我和咲子桑一起外出的次数变多了
工作完回家的时候一起吃饭,休息日一起出去买东西……
ちなみに、あの日の答えはまだ出せていない。
でも、咲子さんは一度も催促をしてこない。ただ、僕を待っている。
顺带一提,我还没有给出那一天的答复
然后,咲子桑一次也没有催促过我。只是,静静地等待着
僕は、そんな彼女に甘えているのかもしれない。
頭ではそんなことはダメだというのは分かっている。早く決めないといけないってのは分かってる。
……だけど……
我可能正在对这样的她撒娇也说不定
脑子里虽然明白这是不行的,知道不快点作出决定是不行的
……但是……
「――のび太くん?のび太くん?」
「……え?」
「はぁ……またボーっとしてたのね……」
「——伸太君?伸太君?」
「……诶?」
「哈啊……又发呆了是吧……」
「ええと……えへへへ……」
「笑って誤魔化さない!……まったくもう……」
口では怒っていても、咲子さんはどこか楽しそうだ。
「那个……诶嘿嘿嘿……」
「别靠傻笑糊弄过去!……真是的……」
嘴巴里虽然这么说,但咲子桑看上去却挺开心的样子
――今の関係が続けばいい
僕は、そんなことを考えている。とても卑怯な考えだろうな。……最低だな、僕は……
——一直持续着这样的关系就行了
我脑子里这么想道。真的是很卑鄙的想法呢……太烂了,我……
294:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)14:26:34 ID:HP3JlSZpP
その日の商店街は、人の波がうねっていた。いつもよりも人が多い。
こうして見れば、もう大多数の人が秋物の服に衣替えしていた。確か、地方の山では天然スキー場もオープンしている。
これからどんどんと冬に変わっていくのだろう。
那一天的商店街,人潮比往日更凶猛
好好看一下的话,发现大部分的人已经换上秋天的衣服了
记得这个时节确实有些地方的山上已经开放了天然滑雪场
在这以后也会逐渐变成冬天吧
季節は巡る。ぐるぐると。ダラダラ昼寝してても、目まぐるしく忙しい毎日でも、時だけは一刻一刻と移り行くのだろう。そう考えたら、少しだけ、時間というモノもどこか神秘的に思えてくる。
季节轮转,一圈又一圈地
不管是懒散地午睡着的每一天,或者是忙地头晕的每一天
只有时间一刻紧跟一刻地向前流逝着
这么一想的话,总觉得时间这个东西真的是有些神秘
「ずいぶん人が多いね」
「うん、そうだね」
「これだけ多いと、迷子になるかも」
「へ~……咲子さんでも迷子になる時があるんだね」
「私じゃなくて、のび太くんが」
「人还挺多的呢」
「嗯,是呢」
「人这么多的话,说不定会迷路噢」
「喔~……咲子桑也有过迷路的时候吗」
「并不是说我,而是伸太君啦」
「ぼ、僕が?」
「だってのび太くん、けっこうドジだからね」
「ひ、酷いよ~」
「ハハハ!ごめんごめん!」
彼女は笑いながら、くるくると僕の前で回る。
天真爛漫で、笑顔が絶えない彼女。少しだけ寒がりな彼女は、マフラーを首に巻く。彼女が動けば、赤いマフラーが風に流れていた。
「我、我吗?」
「因为伸太君不是,超呆的嘛」
「太、太过分啦~」
「哈哈哈!抱歉抱歉!」
她边笑着边在玩眼前转来转去
天真浪漫,脸上永远挂着一副笑容的她
稍微有些怕冷的她,把围巾卷在了脖子上
她一动,整条红色的围巾也跟着随风飘动
本当に、彼女は可愛いと思う。本当に……
真的是觉得她好可爱啊,真的……
295:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)14:37:50 ID:HP3JlSZpP
「あ、ちょっとこの店入っていい?」
「ここは……?」
街の片隅にある、アンティークな小物屋。中には色々なものがあった。
人形、絵画、置物……こういうものに、興味があるのだろうか……
「啊,能进这个店看一下吗?」
「这里是……?」
在整个街的一个角落,有一个很古典的小屋,里面有着各种各样的东西
人偶、绘画、小装饰……对这样的东西比较感兴趣吗……
「すぐ戻るからね。ちょっと店の前で待ってて!」
「うん。行っておいでよ」
「うん!」
そして、彼女は小走りで駆けて行った。そして、小さなベルの音を響かせ、店に入る。
「很快就会回来的噢,稍微在店门口前等下我!」
「嗯,去吧」
「嗯!」
这么说完,她就小跑着赶了过去。然后随着小小的铃铛声响起,她进到了店里
彼女がいなくなった後、僕は目の前を通る人たちを眺めていた。
こうして見える人たちには、それぞれにそれぞれの人生がある。喜びがある。悲しみがある。悩みがある。
目送她消失以后,我眺望着眼前的行人
这么一看的话,这些人也有着各自的人生呢。有喜悦、有悲伤、也有烦恼
今、僕がこうして考えていることも、もしかしたら誰かが同じように考えているのかもしれない。
何が言いたいかというと……まあ、特に意味もない。
ただ、それだけ多くの人が、色々な形の道を歩いているということだ。そしてそれは、それぞれが自ら選んで来たものであるということだ。
就算是我现在在想的这些东西也是,说不定也有同样的人在想
要说想表达些什么的话……嘛,也没什么特别的意义在里面
只不过有种感慨……这么多的人,每个人都走着各种各样的道路呢
然后那些道路,都是由各自的选择走出的道路
……僕もそろそろ、自分の足で歩くべきだろうな。
いつまでも立ち止まることなく、一歩を踏み出すべきなんだろうな。
……我是不是也差不多,该用自己的脚开始走路了呢
是否不应该继续像一直以来这样静止不动,而是该迈出属于自己的一步了呢
流れる人たちの群小を見つめて、そう思った。
看着流动的人群,我这么想道
297:名無しさん@おーぷん: 2014/08/12(火)14:45:03 ID:pVjGq1XpE
しずかちゃん遭難?
静香酱遇难?
298:◆9XBVsEfN6xFl: 2014/08/12(火)14:46:53 ID:HP3JlSZpP
――その時、気が付いた。
流れる人の中に、とても見慣れた二人組がいたことを……
——那个时候,我突然注意到
在流动的人群里,有一个非常眼熟的二人组……
(あれは……!!)
目を大きく見開く。人の波の中に紛れた彼と彼女。僕には気付いていないようだ。そして、僕の前を通る時、波が一瞬途切れる。
(那个是……!!)
我睁大了眼睛
混在人潮里面的他和她,好像并没有注意到我的存在
然后,在我面前通过时,人潮一瞬间停了下来
―――二人は、腕を組んでいた。その二人の表情は、とても幸せそうに笑っていた………
——两个人,相互挽着胳膊。两个人,看上去非常幸福地笑着……
「―――しず―――」
――声が、出なかった。体が、心が、声を出すことを拒絶した。
そして二人は、再び人の波の中に消えていった。
「——静——」
——声音,发不出来。身体,心灵,都在拒绝着自己发出声音
然后两个人,再次消失在了人潮之中
時間にして、ほんのわずかな時間。ほんのわずかな時間、彼と彼女は僕に見せつけるようにその姿を見せた。
从时间上来说,只是短短的一瞬间罢了
然而就在这短短的一瞬间中
他和她仿佛像是要做给我看那样,显现了他们的那个身姿
……これが、僕の行動の結果なのだろうか……
思わず、天を仰いだ。
……这,就是我的行动带来的结果吗……
不禁地,抬头望天
「……ドラえもん、ごめん……」
そしてなぜか僕は、彼に謝る。
「……哆啦A梦,对不起……」
然后不知为何,我对他道歉了
秋風が、体を通り抜ける。その風は、とても冷たかった。
秋风,透过我的身体穿了过去。那个风,感觉非常地寒冷
299:名無しさん@おーぷん: 2014/08/12(火)14:47:36 ID:b90VcnVE3
ほう…
喔……
300:◆tRZ1JSBHm.: 2014/08/12(火)14:49:04 ID:OWgDqacda
波乱の予感
波乱的预感
301:名無しさん@おーぷん: 2014/08/12(火)14:49:49 ID:9V3w280b2
いいねこのスレ
真好啊,这个贴
303:名無しさん@おーぷん: 2014/08/12(火)14:55:04 ID:4rG4tQADZ
咲子いい子すぎる
咲子真是个好女孩
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