『长篇故事・2ch』自哆啦A梦消失以来，已经有10年了吗……（二十八）

引用元：http://open05.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1407666476/

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554：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:11:58 ID:H3kqmpeHo

待ち合わせの場所は、町中にある公園だった。

そこのブランコに身を揺られながら、僕はその人を待つ。

会面的场所，是市内的某所公园

边在里头荡着秋千，边等待着那个人物

 

少しだけ心臓が高鳴っている。だけど、どこか心地がいい。

心脏虽然跳得有些厉害，不过，总有一种舒畅的感觉

 

僕は待ちながら、初めてその人のことを、思い出していた。

いつも可愛く、世話好きで、僕と一緒にいた。おしとやかだけど、おてんばなところもある。

しっかりしているかと思えば泣きべそだったり、表情豊かな人……

边等待着，我边从头回想着关于那个人的事情

一直都很可爱，爱照顾人，一直和我在一起

虽然看起来很淑女，但也有比较疯的时候

一开始以为是那种很坚强的人，结果却意外地爱哭，真是表情丰富的人……

 

「……のび太さん？」

「……伸太桑？」

 

その人は……

那个人是……

 

「……しずかちゃん……」

駆け寄る彼女に、僕は立って迎えた。

「……静香酱……」

看到奔过来的她，我站起来迎接

 

557：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:22:02 ID:H3kqmpeHo

「……ゴメンね、急に呼び出したりして……」

「ううん。ちょうど仕事が終わったからいいの」

僕達は、ブランコに座っていた。

風は肌寒いけど、それでも気にならない。

「……抱歉啊，突然把你叫出来……」

「不会，刚好我的工作也结束了所以没关系」

我们两个坐在了秋千上

风吹着肌肤虽然有点冷，不过并不在意

 

「……それで、どうしたの？」

しずかちゃんは、俯きながら僕に訊ねて来た。

「……然后，怎么了吗？」

静香酱边低着头，边向我这么问道

 

「……うん、この前のことなんだけど……」

「この前……雪山のこと？」

「そう、それ。……実はね、あれ、僕じゃないんだよ」

「……え？」

突拍子もないことを言ったからか、しずかちゃんは僕の顔を注視する。

そんな彼女に、僕は続けた。

「……嗯，这次想说的是关于之前的那件事……」

「之前……是说雪山那件事吗？」

「对，就是那个……其实啊，那个，并不是我噢」

「……诶？」

不知道是不是因为我说了离奇的事情，静香酱注视着我的脸

对露出诧异表情的她，我只是继续说道

 

「……あれはね、僕だけど僕じゃないんだ。あれは、子供のころの僕なんだよ」

「……どういうこと？」

「子供のころ……まだ彼がいたころ、僕はキミが将来遭難することを知ったんだ。それを見た僕は、彼にお願いして、キミを助けに行ったんだ。

雪山なのにコートを着ていたのは、雪山のことをよく知らなかったから。突然姿を消したのは、タイムマシンで帰ったから。

だからあれは、今の僕じゃないんだよ」

「……う、うそ……」

「……那个啊，虽然是我，但并不是我噢。那个是小时候的我来的」

「……怎么回事？」

「在小时候……在他还在的时候，我知道将来的妳将会遇难

　是看到了那个场景的我，请求他帮忙后去救妳的

　明明是雪山却穿着大衣也是因为并不知道那是在雪山

　然后突然消失，也是因为是坐时光机回去了」

「……骗、骗人……」

 

しずかちゃんは、表情を硬くした。その顔を見たら、心が締め付けられた。

それでも、僕は続けた。

静香酱的表情变得僵硬，看到她的那个表情，感觉心被紧紧箍住了一般难受

然而就算这样，我还是继续说道

 

「……でも、子供の僕がキミに言ったことは、嘘じゃないんだよ」

「……え？」

「……不过，小时候的我对妳所说过的话，并不是谎言噢」

「……诶？」

 

――そして僕は、意を決した。

——然后，我做好了觉悟

 

「……僕は、ずっとキミに憧れていたんだ。その気持ちは、今でも持ち続けている。キミは、僕にとって大切な人だよ」

「……のび太さん……」

「……我，一直憧憬着妳。这个心情，就算到现在也依然持续着。妳对我来说是重要的人」

「……伸太桑……」

 

二人を包む空は、更に夜の色を濃くしていく。

包围着两个人的天空，更加染上了一层夜色

 

560：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:29:22 ID:H3kqmpeHo

「――でも、僕には今、付き合ってる人がいるんだ」

「……どういうこと？」

「その人は、とても明るくて、とても元気なんだけど、時々おっちょこちょいなんだ。まるで子供の僕みたいだろ？

最近だと、物凄く寂しがり屋で、心配性なんだ」

「………」

「その人ね、見ていると、どこかほっとけないんだよ。――僕が、守ってあげたいって思うんだ……」

「——但是，我现在，有正在交往的人噢」

「……怎么回事？」

「那个人，虽然很活泼，看上去非常的有精神

　但时不时也会表现的很冒失，仿佛跟小时候的我一样对吧？

　到了最近，变得很容易感到寂寞，很爱担心」

「………」

「看着那个人啊，总觉得有点放不下心来。——我，想要守护那样的她……」

 

「……それって……」

「……うん。僕は、その人を守ってあげたい。その人と、一緒に過ごしていきたいんだ。

キミを大切に思うことに嘘はないよ。キミは、大切な友達だからね。……でも僕が、一緒に過ごしていきたい人は、その人なんだ。

――だから、キミの気持ちには応えられない。応えられないんだ……。ごめん―――」

「……ひぐ……ひぐ……」

「……那也就是说……」

「……嗯。我，想要守护那个人，想要和那个人在一起

　妳对我很重要这并不是谎言噢，妳是我重要的朋友

　……不过啊，我想要一起度过一辈子的人，是那个人噢

　——所以，我无法回应妳的心情，无法回应妳的心情噢……。对不起——」

「……（啜泣）……（啜泣）……」

 

しずかちゃんは、声を押し殺すように、涙を流していた。それが酷く心を痛めさせる。

それでも僕は、彼女の想いに応えることは出来ない。

静香酱，仿佛像是拼命地想要压住声音一般，留下了眼泪

看到那样的她，我的心仿佛像被刀割那般难受

然而就算这样，我还是无法回应她的思念

 

その時、僕は公園の入り口にいる彼の姿を見つけた。

その姿を見た僕は、涙を流す彼女に声をかける。

在那个时候，我在公园的入口处看见了他的身影

看到了那个身影的我，对留着眼泪的她说道

 

「しずかちゃん。僕には、キミを幸せにすることは出来ないんだ。

――でもね、キミの幸せを心から願っている人がいるんだ。あそこに―――」

「……え？」

しずかちゃんは、僕が指さした方向に目をやる。そして、声を漏らした。

「静香酱，我无法给妳带来幸福

　——不过啊，有一个打心底希望妳能得到幸福的人存在噢，就在那里——」

「……诶？」

静香酱，顺着我的手所指的方向看了过去，然后发出了声音

 

「……出木杉さん？」

「……しずか……」

「……出木衫桑？」

「……静香……」

 

561：名無しさん＠おーぷん： 2014/08/13(水)22:30:47 ID:wHu2TLLBb

漢のび太

男子汉大雄

 

561：名無しさん＠おーぷん： 2014/08/13(水)22:38:46 ID:SqYO9kxyu

ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお

喔喔喔喔喔喔噢噢噢

 

563：名無しさん＠おーぷん： 2014/08/13(水)22:41:22 ID:scqS6J1El

これは、のび太カッコいい

这个真的是……大雄好帅气

 

564：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:48:13 ID:H3kqmpeHo

～２時間前～

～两小时前～

 

「――そっか……しずかちゃんと……」

「ああ。付き合ってたよ。最後には、こっぴどくフラれたけどね……」

そこは、街の角にあるバー。そこのカウンター席に、僕と出木杉は座っていた。

「——是这样啊……和静香酱……」

「啊啊，有交往过噢。只不过在最后，被狠狠地甩了而已……」

那里是街角的某所酒吧。我和出木衫并排坐在柜台上喝酒

 

「しずかは、キミが好きなんだってよ。まったく、面白くもない話だけどね……」

ぼやくように呟くと、彼は目の前のウイスキーを飲みほした。

「静香酱她啊，喜欢的是你噢。真的是，一点都不有趣……」

这么嘟哝完后，他把眼前的威士忌一口气喝干

 

「……ごめん」

「なぜキミが謝るんだい？キミは、何も悪くないだろう。これはしずかの想いであって、僕が思ってるのは、単なる醜い嫉妬だけだよ」

出木杉は表情を落としたまま、そう呟く。

「……抱歉」

「为什么要道歉？你并没有错吧。这是静香自己的思念。我所想的，只是丑陋的嫉妒而已」

出木衫露出一副黯淡的表情，这么小声说道

 

「……野比くん。しずかを幸せにしてやってほしい。それが、僕からの最初で最後のキミへの願いだ……」

「………」

「まったく、頭に来る話だよ。こっちは昔からの想いを、ようやく叶えたと思ったのにな……キミに、それを引き継ぐなんて……」

「出木杉……」

「……野比君，希望你能给静香带来幸福。这是我对你，最初也是最后的愿望了……」

「………」

「真的是，想想都来气。还以为以前的思念，终于能够得以实现……

　结果，竟然被你继承了过去……」

「出木衫……」

 

出木杉は、絞り出すようにそう話した。彼がそんなことを言ったのは、初めてのことだった。

彼は、心の底からしずかちゃんの幸せを願っていた。

恥を捨て、恋敵の僕に願ってまで、彼女の幸せを叶えようとした。

出木衫，仿佛是在用力地把这些话挤出来这么说道。他说这样的话，这还是第一次

他，真的是打心底希望静香酱能得到幸福

就算拉下面子来拜托情敌的我，也希望她能得到幸福

 

――それでも、僕はその願いを叶えることは出来ない。

——不过就算是这样，我也无法实现他的这个愿望

 

565：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:49:43 ID:H3kqmpeHo

「……出木杉、それは、無理なんだよ……」

「……何だって？」

「僕には今、付き合っている人がいる。……その人が、僕にとって、大切な人なんだ」

「―――――ッ！！」

出木杉は激高し、とっさに僕の胸ぐらを掴み上げた。

「……出木衫，这个愿望，我没办法帮你实现……」

「……你说什么？」

「我现在，有正在交往的人。……那个人对我来说，是很重要的人」

「——！！」

激昂的出木衫，猛然揪起了我的前襟

 

「……キミは！！何を言ってるんだ！！ずっと憧れてたんだろ！？ずっと好きだったんだろ！？

しずかも、ずっとキミを待ってたんだ！！キミが、想いを口にするのを……ずっと……！！」

出木杉の言葉は、心からの絶叫のように思えた。涙を目いっぱいに溜め、想いの全てを僕にぶつけていた。

「……你！！你在说什么啊！！你不是一直憧憬着她吗！？一直喜欢着她吧！？

　静香也是，一直在等着你噢！！

　等待着你把自己的思念从口里说出来的那一天……一直……！！」

出木衫的话语，听上去就像是发自灵魂的呐喊那般。

泪水也布满了眼睛，自己的所有心情，全部投注在了我的身上

 

そんな彼の瞳を、僕はを見続けた。

我只是一个劲地注视着这样的他的眼睛

 

「……出木杉……でも、僕には出来ないんだよ。――出来ないんだ」

「………！！」

「………」

「……チッ！」

出木杉は、僕の目を睨み付けた後、投げ捨てるように手を離した。そして、荒々しくウイスキーをコップに注ぎ、飲み干す。

「……出木衫……但是，我办不到。——办不到噢」

「………！！」

「………」

「……切！」

出木衫，在狠狠地瞪了我一眼后，仿佛像是要把我扔开那般松开了手

然后，粗暴地把威士忌倒进杯里，一口气喝干

 

「……出木杉……」

「……不愉快だ……キミは本当に、不愉快だよ……！！」

「……出木杉、今から２時間後、街中の公園に来てほしい」

「……どうして僕が……」

「……出木衫……」

「……不愉快……你这家伙，真的是让人感到不愉快……！！」

「……出木衫，从现在开始2小时后，希望你能到市里的公园来一趟」

「……为什么我要……」

 

「そこに行けば、全てが分かるさ。とにかく、来てほしい……」

「……分かったよ。行けば、いいんだろ―――」

「你去到那里的话，就会明白一切了。总而言之，希望你能来……」

「……我知道了啊。去就行了是吧——」

 

（lu：其实我挺能理解大雄的这个选择的，虽然只是创作。不过毕竟，在这个世界里，

　在大雄最心灰意冷，最需要关怀的时候，在他身边的不是静香而是咲子）

 

566：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)22:58:44 ID:H3kqmpeHo

「―――しずかちゃん。僕は、キミを幸せにすることは出来ないんだよ」

「………」

「——静香酱。我没办法，给你带来幸福」

「………」

 

「でもね、そこに立っている彼は違う。自分の想いを断ち切ってまで……歯を食い縛ってまで、ただひたすらにキミの幸せを願ってるんだ。

――彼ならきっと、キミを幸せにしてくれると思う。……それは、僕が保証するさ」

「……のび太さん……」

「不过啊，站在那里的他不一样

　就算斩断思念……就算咬牙忍耐，也只是一味着祝愿你能得到幸福

　——如果是他的话，一定能够让你得到幸福的吧。……这一点，我能够保证噢」

「……伸太桑……」

 

一度彼女に微笑みを見せた後、僕は公園の出入り口に向かった。

そして、彼の横を通り過ぎる直前、脚を止める。

向她露出一次微笑后，我走向了公园的出入口

然后，即将与他擦肩而过时，我暂时停下了脚步

 

「……ということだ、出木杉……」

「………」

「これから、キミが手を差し出す番だ。僕に出来ないことを、キミがするんだ」

「……相変わらず、不愉快だね、キミは……」

「……就是这么回事，出木衫……」

「………」

「在这以后，该轮到你伸出手了。我做不到的事情，由你来做」

「……真的是一如既往地，让人感到不愉快呢，你……」

 

「すまないな。――しずかちゃんを、幸せにしてやってほしい。それが僕からの、最初で最後のキミへの願いだ……」

「……そんなもの、言われるまでもないさ……」

「……ああ。頼んだよ……」

「抱歉啊。——希望你能，给静香酱带来幸福。

　这是我对你，最初也是最后的愿望了……」

「……这种事情，就算你不说我也会做的……」

「……啊啊，拜托了噢……」

 

そして僕は、公園を立ち去る。少しだけ離れた後、一度公園を振り返ってみた。

そこには、仄かに周囲を照らす街灯の下、ブランコに座る彼女と、彼女を抱き締める彼の姿があった。

紧接着，我离开了公园。稍微拉开了一点距离后，我回头看了一眼

在那里，街灯的照耀下，隐约可见坐在秋千上的她，以及紧紧抱住她的他的身姿

 

……これから、二人の物語が始まる。

そこに、僕の席はない。

……在那以后，将会开始那两人的物语

在那之中，并没有我的位置

 

二人の幸せを願って、僕は公園から離れていった。

祝愿两人的幸福后，我离开了公园

 

573：◆9XBVsEfN6xFl： 2014/08/13(水)23:08:27 ID:H3kqmpeHo

翌日の仕事は、かなり早めに終わった。

咲子さんは舞さんと食事に行くらしく、誘われたが断った。

姉妹水入らずの食事会に、僕が言ってはアレだろうし。

第二天的工作，很早就结束了

咲子桑和舞桑好像一起去吃饭的样子，虽然也约了我但我拒绝了

毕竟是姐妹两人出去吃饭聊天，就算我插嘴也有点那个吧

 

家に帰ったころは、空は黄昏時だった。

茜空を見上げた後、アパートの階段を上る。

回到家的时候，天空已经是黄昏时分

看了看暗红色的天空后，我登上了公寓的阶梯

 

――ふと、僕の部屋の前に、何かが立っているのを見つけた。

——忽然，我看到在我的房门前，有什么东西正站在那里

 

「あれは……」

「那个是……」

 

少し早歩きに、その場所へ向かう。

そこにいたのは、ペットボトルくらいの大きさのロボットだった。

服装は執事のような恰好をしている。しかし全身かなりボロボロで、ところどころ錆びていた。

稍微加快了些脚步，我赶到了那个地方

站在那里的是，塑料瓶大小的机器人

穿着看上去像是管家那样。而且全身已经破旧不堪，到处都充满着铁锈

 

そのロボットは、僕が目の前に立ったところで、深々とお辞儀をした。

那个机器人，在我的面前，深深地鞠了个躬

 

「……のび太さん。待っておりました……」

「……僕を？」

「はい。あなたに、お話があります。――私の主人、ドラえもん様の件です……」

「―――ッ！？ドラえもん！？」

ロボットは、静かに頷いた。

「……伸太桑，等你很久了……」

「……等我吗？」

「是的。有话，想要对你说。——是关于我的主人，哆啦A梦的事情……」

「——！？哆啦A梦！？」

机器人静静地点了点头

 

「それでですが、差支えなければ、少々お時間をよろしいでしょうか……」

「……うん」

「然后，如果可以的话，能占用你一点时间吗……」

「……嗯」

 

576：名無しさん＠おーぷん： 2014/08/13(水)23:17:00 ID:2q8OGhaob

ついに真相が明らかに(ｺﾞｸﾘ)

终于到真相揭晓的时刻了吗（咽口水）

 

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